外国語学部 中国語学科
鈴木 紗和
渡航期間:2025.2~2026.1
私は2025年2月から約1年間、中国の天津外国語大学に留学しました。大学入学当初から「いつか実際に中国で生活しながら中国語を学びたい」と考えていました。また、日本で教科書を通して学ぶ中国語と、現地で使われている中国語には大きな違いがあるのではと感じていたため、留学を決意しました。不安もありましたが、「今挑戦しなければ後悔する」と思い、出発を決めました。
天津に到着したばかりの頃は、空港から寮までの移動や携帯電話の契約、銀行口座の開設などすべてが初めての経験で、何をするにも時間がかかりました。授業が始まってからも、先生の話すスピードについていけず、自分の意見を求められても思うように言葉が出てこず、もどかしさを感じることが多くありました。それでも、「ここまで来たのだから逃げたくない」という気持ちを支えに毎日予習・復習を欠かさず行い、「1日に必ず1つ単語を覚えること」、「授業中に1回は発言すること」を自分の目標にして努力を続けました。
クラスには韓国、ロシア、ベトナム、コロンビアなどさまざまな国から留学生が集まっており、とても国際的な雰囲気でした。共通言語は中国語だったため、間違いを恐れている余裕はありませんでした。最初は簡単な会話をするだけでも緊張していましたが、毎日中国語で話すうちに、少しずつ自然に言葉が出てくるようになりました。
特に印象に残っているのは、自国の文化を紹介する授業での発表です。私は日本の「かわいい文化」について紹介しました。キャラクター文化やファッション、「かわいい」という言葉が見た目だけでなく仕草や性格にも使われることなどを中国語で説明しました。準備段階では不安も大きく、何度も原稿を読み直し、発音練習を繰り返しました。発表後、韓国人の友人が笑顔で日本語を使って「かわいい」と言ってくれた時、自分の言葉がしっかり伝わったことを実感し、とても嬉しく感じました。
また、天津での生活そのものも貴重な経験でした。週末には友人と五大道を歩いたり、洋風建築が並ぶイタリア街を訪れたりしました。屋台の店員さんの天津訛りが強く、最初はほとんど聞き取れませんでしたが、何度か通ううちに少しずつ理解できるようになりました。教科書では学べない表現や言い回しに触れられたことも現地で生活したからこそ得られた学びだったと思います。
さらに、中国人学生との交流にも積極的に参加しました。大学には日本語を学んでいる学生も多く、言語交換を通して、お互いの文化についてたくさん話し合いました。中国人学生との会話では、自分の中国語の間違いをその場ですぐに訂正してもらえるため、とても良い学習の機会になりました。
留学生活は決して楽なことばかりではありませんでしたが、その分、自分自身と向き合う時間も多くありました。異なる文化の中で生活することで、以前よりも広い視野で物事を考えられるようになったと感じています。
天津で出会った友人や先生方、そして支えてくれた家族への感謝を忘れず、この経験をこれからの人生に生かしていきたいと思います。この1年間の留学は、私にとってかけがえのない大切な経験となりました。



2026年7月27日