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2025年春出発 北京第二外国語学院 留学体験記

外国語学部 中国語学科

佐々木 歩佳

渡航期間:2025.2~2026.1

2025年2月からの約1年間、私は中国の北京第二外国語学院へ留学した。この一年間で数えきれないほど多くの経験を積み、自身の成長につなげることができたと感じている。留学前は現地での生活に不安を抱えており、実際に言語の壁やカルチャーショックによって戸惑う場面も多くあった。しかし、留学を終えた今では、その不安を忘れてしまうほど充実した思い出にあふれている。

授業が始まった当初は、自分以外に日本人がいない環境に緊張し、授業内での発表にも恐怖や恥ずかしさを感じていた。しかし、学期が進むにつれてクラスメイトと中国語で交流する機会が増え、一緒に勉強したりディスカッションを重ねたりする中で、積極的に自己表現することの大切さを学んだ。次第に「まずは積極的に話してみよう、行動してみよう」と考えられるようになり、留学終了頃には人前で発表することや、自分の意見を伝えることにも抵抗がなくなった。むしろ発表そのものを楽しめるようになったことは、自分の中で大きな変化だった。

私は絵を描くことが趣味であったため、大学近くの絵画教室にも通っていた。教室の先生はとても親切で、私の中国語を褒めながら丁寧に指導してくれた。絵の技術だけでなく、美術に関する中国語の語彙も自然と身につき、自分の好きな分野を通して中国語を学べたことは非常に有意義だった。

夏休みには中国各地を旅行した。新疆ウイグル自治区や甘粛省、南京、杭州、蘇州、上海、景徳鎮、貴陽、重慶など、さまざまな地域を訪れた。その中でも特に印象に残っているのは、新疆への旅行で初めて寝台列車に乗った経験である。ツアーには中国各地から参加者が集まっており、旅を通して多くの交流が生まれた。四川省から来たおばあさんが髪を結ってくれたり、手相を見てくれたり、新疆のガイドの方がウイグル語を教えてくれたりと、人との温かなつながりを感じる旅だった。別れ際には「再见(またね)」と言い合いながら別れたことが心に残っている。

また、西部地域の料理にも強く印象を受けた。私は当初、民族料理は味付けが濃いというイメージを持っていたが、実際には程よい塩味で食べやすく、とても美味しかった。一方で、現地のミルクティーは塩味が強く、「ミルクティーは甘いもの」という自分の固定観念が覆されたことも忘れられない経験である。

秋には大学で文化祭が開催され、日本人学生はステージ発表や出店を担当した。ステージではソーラン節やアイドルの楽曲を披露し、出店では日本の夏祭りをテーマに装飾を行い、折り紙教室やスーパーボールすくいを企画した。準備は大変だったが、当日は予想以上に多くの来場者が訪れ、用意していた景品や折り紙が足りなくなるほど盛況だった。日本文化に興味を持ってもらえたことが嬉しく、大きな達成感を得ることができた。

留学生活を通して、語学力だけでなく、日本人としてのアイデンティティについても深く考えるようになった。中国で生活する中で、「もっと日本の文化や伝統について知り、それを海外の人に伝えられるようになりたい」と感じるようになった。そして将来は、日本文化や日本語を教える仕事に携わりたいと考え、現在は日本語教員を目指して学んでいる。

この一年間で得た経験や語学力、人とのつながりを大切にしながら、今後も自分の目標に向かって努力を続けていきたい。また、留学生活を支えてくださった先生方、国際交流センターの方々、家族や友人への感謝の気持ちを忘れずにいたい。

2026年8月6日