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受入留学生の体験記(2025年秋学期~2026年春学期)

北京外国語大学 徐 子儀 
留学期間:2025.9~2026.8

 留学は、よく「一人旅」だと言われます。見知らぬ土地に一人で降り立ち、言葉の壁に戸惑い、夜遅くに故郷を恋しく思う気持ちを抱えることもあります。しかし、この一年を振り返ってみると、留学生活は決して「一人」の時間だけではありませんでした。多くの出会いや支えに恵まれながら、自分自身が大きく成長できた一年だったと感じています。

 日本に来たばかりの頃は、日本語を話す前にいつも頭の中で文章を組み立てていました。しかし、毎日日本語に囲まれて生活する中で、日本語は次第に「考えてから話す言葉」から「自然に出てくる言葉」へと変わっていきました。

 杏林大学には留学生向けの授業が数多く用意されています。先生方は知識や理論を教えるだけでなく、異文化コミュニケーションを大切にし、異なる文化背景を持つ学生同士が意見を交換する機会をたくさん設けてくださいました。授業では教科書には載っていない文化や価値観について学ぶことも多く、新しい発見の連続でした。日本語で考え、自分の気持ちや考えを伝えられるようになったときには、大きな達成感を味わうことができました。

 授業以外の時間は、さまざまな地域を訪れました。北海道から沖縄まで、歴史ある街並みや活気ある都市を巡り、それぞれの土地ならではの文化や暮らしに触れることができました。実際に現地を訪れることで、日本という国への理解がさらに深まったと感じています。

 また、ダンスも留学生活の中で欠かせない思い出の一つです。日本にはレベルの高いダンススタジオが多いと聞いていましたが、実際に通ってみると、その環境の素晴らしさを実感しました。ダンスには言葉を超えて人とつながる力があります。スタジオでは、言葉が十分に通じなくても互いに刺激を受け、楽しい時間を共有することができました。ダンスを通して日本の文化や人々の魅力に触れられたことも、貴重な経験だったと思います。

 この一年で最も学んだことは、「日本に慣れること」ではなく、「新しい環境の中で自分らしく成長すること」でした。日々の生活や時間管理、人との関わり方などを、これまで家族や周囲の人に支えられていたことも、自分で考え行動できるようになり、自身の成長につながったと感じています。

 先生方の温かいご指導や友人たちの優しさ、旅先での経験、そしてダンスを通じた交流など、その一つひとつが私にとってかけがえのない思い出となりました。留学は、ただ遠くへ行くことではありません。新しい世界に飛び込み、これまで知らなかった自分と出会うことだと思います。留学を通して得た経験や出会いは、これからの人生においても大切な財産になると思います。この一年で広がった視野を忘れず、新しいことにも積極的に挑戦していきたいです。

2026年10月5日