制度の概要 |
将来、医師として東京都の小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療に貢献したいと考えている東京都在住または東京都内の高等学校等の卒業(見込)者を対象とし、熱意と素質を持った入学者を選抜することを目的とします。これら入学者には、東京都が東京都地域医療医師奨学金を貸与します。
1.貸与金額
- (1)学生納付金 3,700万円
- (2)生活費 月額10万円
2.貸与期間
- 2025年4月から大学を卒業する月まで。
ただし、休学しているとき、停学処分を受けているとき、留年により同一学年を再度履修している年度は、原則として貸与を休止します。
3.返還(4.返還の猶予、5.奨学金の返還免除以外の場合)
- 貸与期間終了後(卒業等)一月以内に、貸与を受けた奨学金の金額と所定の利子を合計した金額を返還することになります。
4.返還の猶予※2
- 貸与期間終了後、次の(1)から(4)の期間は、返還を猶予します。
- (1)都内に所在する学校法人杏林学園 杏林大学医学部の付属病院で実施する初期臨床研修を受けているとき。※3
- (2)初期臨床研修修了後、引き続き、小児医療、周産期医療、救急医療又はへき地医療のいずれかの領域で、東京都が指定する医療機関において、医師として従事しているとき。
- (3)医師国家試験に不合格だった場合、大学を卒業した日から 2 年以内に医師国家試験に合格し、免許を取得しようとする意思があるとき。
- (4)災害、疾病、出産、育児、介護等により、医師として従事することができないと、東京都が認めたとき(通算して、原則4年間まで)。
※一定の要件を満たした場合には、例外的に、医師としての能力開発のための大学院進学又は留学が認められる場合があります。
5.奨学金の返還免除要件
- 次の(1)から(4)までの条件を全て満たした場合に、奨学金の返還を免除します。(初期臨床研修を2年間で修了した場合。)
- (1)医師国家試験合格後、速やかに医師免許を取得すること(大学卒業から2年を経過する日までに医師国家試験に合格すること。)。
- (2)医師免許取得後、直ちに、都内に所在する学校法人杏林学園 杏林大学医学部の付属病院において、初期臨床研修を行うこと。※3
- (3)奨学金貸与期間の1.5 倍の期間(9年間)の1/2以上の期間(4年6ヶ月以上)は、小児医療、周産期医療、救急医療又はへき地医療のいずれかの領域で、都内の以下の医療機関において、医師として従事すること(従事する医療機関は、奨学金の貸与を受けた学生(医師)が選択します 。)。 ※1、4
≪医療機関≫
小児医療 小児科対応可能な休日・全夜間診療事業実施医療機関、こども救命センター
周産期医療 周産期母子医療センター、周産期連携病院、多摩新生児連携病院
救急医療 救命救急センター又は都内に所在する独立した救急部門を持つ病院
へき地医療 山間・島しょ地域の町村立病院又は診療所(一部多摩地域の病院も可)
- (4)9年間のうち、(2)及び(3)以外の期間は、都内の病院で小児医療、周産期医療、救急医療に、医師として従事すること。なお、へき地医療を選択した者は都内の病院で自己の診療科に従事すること。
- また、(1)から(4)までの期間中に、医師業務上の理由により死亡したり、医師業務に起因する心身の故障のために医師業務を継続することができなくなったりしたときなども、奨学金の返還を免除します。
※1 「医師として従事」とは、東京都が指定する医療機関において、継続的に勤務することをいい、大学院進学や研究生等は含みません。
※2 返還の猶予、奨学金の返還免除を受けようとする場合は、指定の書類を提出する必要があります。
※3 初期臨床研修を受ける病院は、都内の医師少数区域(東京都医師確保計画を参照)に所在する基幹型臨床研修病院等でも可能な場合があります。
※4 一定期間医師として従事した場合、都内の保健所等の公衆衛生部署又は東京都監察医務院で公衆衛生・法医学に従事可能なことがあります。
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出願資格 出願要件 |
出願資格
- 出願時に以下のいずれかの要件を満たす者。
- 1.東京都内に住所を有し、かつ高等学校等を卒業した者、あるいは2025年3月卒業見込みの者。
※「住所を有し」とは、都内に居住実態があることを指し、住民票が都内でも、実際には都内に居住して
いない場合は対象外です。
- 2.東京都内の高等学校等を卒業した者、あるいは2025年3月卒業見込みの者。
出願要件
- 次の1〜3の要件をすべて満たす者。
- 1.2025年度本学医学部一般選抜に出願する者。
- 2.東京都地域枠選抜として合格した場合に、本学医学部への入学を確約できる者。
- 3.医師国家試験合格後、直ちに大学在学期間(休学や留年等により奨学金の貸与を受けていない期間は除く)
の1.5倍の期間(※)、小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療のいずれかの領域で、医師として、
東京都が指定する医療機関に従事しようとする意志がある者。
※通常は9年間。9年間には初期臨床研修(杏林大学医学部付属病院で実施)の2年間を含む。
※将来、従事する領域(小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療)は、奨学金の貸与を受けた学生(医師)が選択します。
本学が実施する他の地域枠選抜との併願はできません。
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選考方法 |
【1次試験】
一般選抜1次試験を受験して頂きます。
合格者は「東京都地域枠選抜1次試験合格者」として発表します。
【2次試験(1次試験合格者が対象)】
一般選抜2次試験(小論文試験、面接試験)に加え、東京都による面接を受験して頂きます。
*東京都による面接では東京都地域医療医師奨学金の理解及び地域医療への従事に対し強い意思があることの確認をします。
*東京都地域枠選抜に合格しなかった者も、一般選抜の選抜対象となります。
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試験日程
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【1次試験】1/23(木)
【2次試験】1/31(金) |
試験会場 |
【1次試験】パシフィコ横浜ノース(定員超過の場合、三鷹キャンパス)
※1次試験会場は、受験票発行時に大学より指定
【2次試験】三鷹キャンパス |