チャンスに果敢に。杏林の経験が仕事の姿勢に
東京地下鉄株式会社運転部有楽町・副都心線乗務管区運転士
坂上直昭さん 総合政策学部総合政策学科 2015年卒業
「チャンスがあるならやってみる」。積極的な性格になれたのは、学生時代、好きなことを幅広く学べた経験が大きいと話す坂上さん。経済、環境、法律など好きな分野を好きなだけ学べるのは総合政策学部の特長だ。学べば学ぶほど興味が広がり、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得した。「FPの資格は人生設計に役立っています」どんな学びも無駄なことは一つもないという。
東京メトロで働く坂上さんは駅員を経験した後、試験を受け車掌になり、さらに国家資格の動力車操縦者運転免許を取得して現在運転士として活躍している。いずれも自ら切り拓き、努力し手にしてきた。
「さまざまな業務への挑戦は、杏林で多角的な視点をもつ大切さを知ったから。知識が増えると考えの幅が広がります。それぞれの立場を理解することで、コミュニケーションにも役立つし、偏らない判断ができます」
今後は運転士を極める道か、別の業務へ進む道を検討中という。「運転士は社内の独自制度で初・中・上級、特級技師まで段階があります。緊急時や遅延時に列車の運行を支える信号取扱者の仕事にも興味があります。選択肢がある限りこれからも挑戦し続けたいです」
専門性を高める少人数での実践的授業
総合政策学部は1学年の学生数が200名程度で、教員との関係が密接です。その関係性は1年次の「プレゼミナール」と、2年次からの「ゼミナール」を通じて築かれます。4年間を通じて、教員からのサポートをしっかり受けられる少人数教育を実践しています。
三鷹・吉祥寺エリアで学ぶ
創立50周年を迎えた2016年に開設した井の頭キャンパスでは、保健学部、総合政策学部、外国語学部のほか、保健学研究科、国際協力研究科の大学院研究科の授業を行っています。
※2022年度現在
総合政策学部ではまず、7 つの分野を幅広く学び、 自分の興味の方向性を定めていきます。 そして、専門性を高めながら 他の専門分野の学びをかけあわせ、 多角的な思考を養います。
新カリキュラムの「Data Design Program(DDP)」では、データをもとに社会問題を発見し、新しいビジネスのヒントを見つけ、生のデータから課題解決を行う力を身につけます。「Global Career Program(GCP)」では、基礎的な英語学習のほか、批判的思考、プレゼン能力、海外留学(推奨)、英語による講義などを通じて、国内外のグローバル化に対応できる能力を養います。もう一つの新カリキュラム「Community Based Learning(CBL)」では、地域における活動を通じて、地域社会の課題を理解し、解決の過程に携わる実践的な学習を行います。