あふれる好奇心。子どもたちに学ぶ楽しさを伝えたい
2009年卒業 総合政策学部総合政策学科
森嶋厚博さん
「私はいま、カンボジアのプノンペン日本人学校の教師をしています。ここでは、小・中学部に約 50 人の児童・生徒が学んでいます」。学校では教務主任として活躍する森嶋さんですが、勉強が好きになったのは杏林大学に入学してからだという。「教師を目指したのは、杏林大学の先生の影響でした。特に外交官や海外特派員をしていた先 生の話は新鮮で面白く、知的好奇心がかきたてられました。この経験から学ぶ楽しさを伝えられる教師になりたい。そしていつか海外のさまざまな物事を実際に見てみたいと思ったのです」日本の小学校で 8 年間勤務したのち、東京都教育委員会の推薦を受け、文部科学省の在外教育施設派遣選考に合格。カンボジアに派遣されました。「派遣期間は3年間。2022年度は日本の学校に戻ります。この経験を活かして、子どもたちの“ 知ろうという気持ち” を育む環境をつくり、世界は広くて面白いということを伝えていきたいです」(2022年1月取材)
2019年度〜2021年度 文部科学省・在外教育施設派遣教員としてカンボジアプノンペン日本人学校勤務
専門性を高める少人数での実践的授業
総合政策学部は1学年の学生数が200名程度で、教員との関係が密接です。その関係性は1年次の「プレゼミナール」と、2年次からの「ゼミナール」を通じて築かれます。4年間を通じて、教員からのサポートをしっかり受けられる少人数教育を実践しています。
三鷹・吉祥寺エリアで学ぶ
創立50周年を迎えた2016年に開設した井の頭キャンパスでは、保健学部、総合政策学部、外国語学部のほか、保健学研究科、国際協力研究科の大学院研究科の授業を行っています。
※2021年度現在
総合政策学部ではまず、7 つの分野を幅広く学び、 自分の興味の方向性を定めていきます。 そして、専門性を高めながら 他の専門分野の学びをかけあわせ、 多角的な思考を養います。
新カリキュラムの「Data Design Program(DDP)」では、データをもとに社会問題を発見し、新しいビジネスのヒントを見つけ、生のデータから課題解決を行う力を身につけます。「Global Career Program(GCP)」では、基礎的な英語学習のほか、批判的思考、プレゼン能力、海外留学(推奨)、英語による講義などを通じて、国内外のグローバル化に対応できる能力を養います。もう一つの新カリキュラム「Community Based Learning(CBL)」では、地域における活動を通じて、地域社会の課題を理解し、解決の過程に携わる実践的な学習を行います。