観光交流文化学科では、皆さんの関心や将来の夢にあわせて履修が望まれる講義を示した「三つの履修モデル」を用意しています。履修モデルを参考にしながら、自分にあった講義履修計画を立てることができます。
「観光創造プログラム」とは・・・より豊かな観光体験を実現するために、安心で安全、快適な旅を支えるサービスを提供する旅行会社、新たな地域の魅力を発掘し発信する地域振興活動(行政機関など)をめざす学生向けの教育プログラムです。
1年次・2年次には小人数のクラス編成で基礎的な語学力および観光・ホスピタリティに関する基礎知識を確かなものにした後、より豊かな観光体験を実現するために、安心で安全、快適な旅を支えるサービスを提供する旅行業の役割や、新たな地域の魅力を発掘し発信する地域振興活動(行政機関など)などについて深く学びます。
外国語学部が提供する複数の副専攻プログラムも参考にしながら、4年間の学習を自分で組み立てていきましょう。
1年生(半期22単位まで) | 2年生(半期22単位まで) | 3年生(半期22単位まで) | 4年生(半期22単位まで) | ||
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語学 | 外国語科目A (20単位) |
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外国語B | 目的別英語演習Ⅰ〜VII | 目的別中国語演習Ⅰ〜Ⅴ | |||
専門 | 専門科目A (16単位) |
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専門科目B | サービス産業論 | ||||
キャリア | 基盤教育科目 (27単位) |
※インターンシップⅠ〜Ⅱ |
※インターンシップⅢ |
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※フィールドスタディ(湯沢、奥只見、秋の宮)など | |||||
教養 | 教養科目 (4単位) |
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注1:上記は本プログラムが目指す人材像に近づくために推奨する履修科目です。履修の強制や制限をするものではありません。
注2:下線は必修科目を示しています。
注3 : ※は選択必修科目を示しています。「フィールドスタディⅠ~Ⅳ」と「インターンシップⅠ~Ⅱ」では訪問先などが変更になる場合があります。
高校時代の修学旅行がきっかけで、「添乗員さんになりたい。旅行会社に勤めたい!」と思い、観光交流文化学科がある杏林大学に入学しました。修学旅行で巡ったのは、鹿児島と宮崎。“玉を崖の上から投げて輪を通すと願いがかなう”と言われている神社へ行きました。そこで私の友人が誤って携帯電話を投げてしまった際、女性の添乗員さんが危険を顧みず懸命に取りに行こうとしてくださったのです。一生懸命でキラキラしていて、その姿に憧れました。
このことがきっかけで観光学を学べる大学を調べ、杏林大学観光交流文化学科を見つけて入学しました。大学4年間はホスピタリティや観光地の専門分野を勉強し、人をHAPPYに、笑顔にする仕事に就きたいと感じていました。就職活動を経て高校時代からの夢だった旅行会社に入社できたことを幸せに感じています。
旅行会社で教育旅行担当の営業として働いています。小学校・中学校・高等学校へセールスに行き、学校旅行全般を担当しています。学習合宿やキャンプ、部活動の合宿・遠征など様々な旅行商品を扱っていますが、最も大きな案件は「修学旅行」です。そのやりがいは、一(企画)から十(添乗)まで全ての仕事ができるということ。修学旅行はお客様から依頼を受け、旅行の企画書・見積・行程表を作成するところからスタートします。他社と競合なのでプレゼンテーションを行い、受注できたら、お客様と1年以上かけて打合せ。修学旅行当日も添乗員としてお供します。企画から実現まで、若手のうちにこれほど大きな仕事を担当する機会は、他の業種ではなかなかありません。旅行が終わったときの達成感はかけがえのないものです。「大塚さんに頼んでよかった。ミスもあったけど何とか一緒に作れたね」と学校の担当の先生に言われた時には涙が出ました。私の熱意を認めてくれて、先生方が私を育てようとしてくれていたのです。見守ってくださった先生方の優しさ、子どもたちの思い出を預かるというプレッシャーからの解放感もあり、とても感動しました。
その一方、休日出勤や深夜残業など思っていた以上に大変なこともあります。また、旅行という形のないものを売る難しさも感じます。まさに、お客様との信頼関係で成り立つ仕事です。
長期的な目標は、東日本にある支店に所属する女性セールスマンの中で1番になること。私のいる長野支店には、かつて女性セールスマンのなかで営業成績がトップだった先輩がいます。私も信頼関係を大切にしながら、お客様に素敵な旅行を提供していきたいです。大きな目標になりますが、先輩の背中を追いかけて前向きに頑張りたいと思います。
1年生:「英語」「韓国語」「ホスピタリティ・コミュニケーション」等
「ホスピタリティ・コミュニケーション」…必修授業であったため履修しました。実践的で勉強になりました。この授業で学んだお辞儀の仕方を今でも覚えていて、仕事に生かしています。またお客様のご要望にお応えできないとき、単に断るのではなく別の提案をするということを学びました。これも現在の仕事に生かしています。
2年生:「観光地理学」「英語」「韓国語」「旅行サービス論」「観光心理学」「フィールドスタディⅣ(秋の宮)」「宿泊産業論」等
「観光心理学」…旅行者の心理を勉強しておくことは、将来旅行会社で働くうえで役立つと考えて履修しました。授業を通じて旅行動機の多様性を学び、何度も「なるほど人はこのように考えて旅行するのだな」と思いました。さらにお客様の期待以上のものを提供し、満足を生むメカニズムについても習得。お客様からヒアリングした内容よりワンランク上の旅行を実現するにはどうしたらいいのか、を考えるようになりました。この授業で学んだことは、仕事で旅行企画をご提案する際に役立っています。
「フィールドスタディⅣ(秋の宮)」…旅行体験をすることや、観光地ではどのような課題があるのかを勉強するために履修しました。この授業で学んだのは「諦めないこと」の大切さ。地域の雪まつりの日、極寒の夜にミニかまくらへロウソクを灯す体験をしました。協力して何かを作り上げることが好きなので、どのように協力したらうまくいくか、自分の役割を考えながら、諦めずにやり遂げました。現在の仕事もひとりではできません。チームで協力し合い、自分の役割を意識して行動するようにしています。
3年生:「ブライダルコーディネート論」「観光手話」「ゼミナール‐1・2」「インターンシップ」等
「ゼミナール‐1・2」…ゼミナール長になり、女子20名をどうまとめるか悩みました。みんなが共通して関われる取り組みを設定し、チームで活動することを心掛けました。
「インターンシップ」…東京のシティホテルでインターンシップを2週間体験しました。きらびやかに見えるホテルのバックヤードを体験し、ホテルマンの影の努力・苦労・プロの仕事を知りました。これは現在のセールスマンの「笑顔の力」、例えば電話でも笑顔を作ることや、仕事の大変さを表に出さないことなどに生かしています。楽しさを提供する今の仕事に、大学での学びを生かせていると感じています。
4年生:「ゼミナール‐3」「卒業論文・課題指導」
自分でテーマを決め、それについて論じるのは大変でした。自分の探求心の足りなさを痛感したことを、今でもよく覚えています。何かを考えるためには、その材料となる知識を多く身につけなければなりません。現在の仕事でも、知識がなければ旅行の提案はできないのです。ゼミナールや卒業論文で感じた課題は、今の私にとっても越えなければいけない壁の一つです。お客様により良い旅行を提案するため、日々の知識学習を欠かさないようにしたいと思います。
自分自身の興味に近い科目や将来的に役立ちそうな科目を履修していました。例えば、2年生で履修した「旅行サービス論」や「宿泊産業論」。先生方が実際に働いていた現場でのお話をしてくださり、毎週興味津々で授業に参加していました。中には、心が温かくなるようなお客様とのエピソードも。観光業で働いていた先生方の体験談はとても刺激的でした。旅行業界への就職は高校時代からの夢でしたが、「私も自分が何かしたことで相手が喜んでくれる、笑顔になる仕事をしたい!」と、夢が現実的な目標になったのは、大学で将来につながる科目をたくさん履修できたからだと思います。
これから大学生になる皆さんにオススメしたいのは、目標を持って大学生活を過ごすことと、人に話せる経験や体験をすること。目標がないとだらだらと時間だけが過ぎていきます。何か目標を作りそれに向かって行動することが大切です。私は入学時から旅行会社に入社したいと思っていたので、旅行業の資格である「国内旅行業務取扱管理者」の資格を在学中に取得しました。旅行業の知識がない中で受験勉強を始めたので、夏休みはひたすら資格のために勉強。目標に向かって努力したプロセスで自分に自信がつき、無事に資格を取得することができました。そして卒業後には、旅行会社に入社するという目標も達成!目標があれば人は頑張れます。まずは何か一つ、目標を立ててみてください。迷ったときは先生に相談してみてくださいね。杏林大学観光交流文化学科は先生と距離が近いため、勉強面や将来の進路など、相談しやすい環境が整っています。授業は理論的な科目で基礎知識を学びつつ、その一方で実践的なものも多いため、将来必要なスキルも身につきます。
また、大学時代の4年間は自分の時間がたっぷりあります。その時間を無駄にせず、大切に使っていただきたいです。例えば旅行。社会人になるとまとまった休みがなかなか取れなくなるので、学生の間に海外旅行にいくことをおすすめします。勉強や旅行、ボランティア、アルバイト。時間がたくさんある学生時代に多くの経験をしたら、誰よりも素敵な学生生活になりますよ!