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大学院医学研究科共同研究施設フローサイトメトリー部門 高橋良講師が「第35回日本サイトメトリー学会学術集会」で最優秀講演賞を受賞

受賞した高橋講師(左)と大山 学 部門長・皮膚科学教室教授
後ろの機器は、実際に研究で使用したBD FACSLyricフローサイトメーター

       

 2025年10月23日から24日にかけて、オンライン(oviceメタバース会場)で開催された「第35回日本サイトメトリー学会学術集会(会長: 五井孝憲教授:福井大学医学部第一外科 [ 消化器外科・乳腺外科・小児外科 ] )」において、本学大学院医学研究科 共同研究施設フローサイトメトリー部門の高橋 良講師(副部門長)が、最優秀講演賞を受賞しました。

 本賞は、同集会において最も優れた発表を行った演者に贈られるものです。高橋講師の講演は、サイトメトリー技術を用いた医学研究の発展に大きく寄与するものとして、高い評価を受けました。

【受賞演題】
 「重症円形脱毛症におけるステロイドパルス療法の治療抵抗性は、CD27(-)PD-1(-)CD8(+)Terminally differentiated effector memory T cells re-expressing CD45RA(TEMRA)の頻度に関連する」

【研究の概要と成果】
 本研究では、急速に進行する重症の広汎性円形脱毛症に対する標準的な治療法である「ステロイドパルス療法」において、治療が効きにくい(抵抗性を示す)症例を予測する指標を探索しました。最新のフローサイトメトリー技術を用いた解析により、特定の免疫細胞(CD27(-)PD-1(-)CD8(+)TEMRA細胞)の頻度と、その細胞がもつ特徴的な「性質」が治療反応性と密接に関連していることを解明しました。この成果は、ステロイドパルス療法の治療効果を早期に予測する新たな指標(バイオマーカー)となる可能性があり、患者さん一人ひとりに合った治療を選ぶための新しい手がかりになると期待されます。


【高橋 良 講師のコメント】
 「この度は、歴史ある学会において名誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。本研究の遂行にあたり、多大なるご指導を賜りました大山学部門長、および皮膚科学教室の皆様の多大なるご協力に心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も臨床に還元できる基礎研究に精進してまいります。」

共同研究施設フローサイトメトリー部門 部門長・皮膚科学教室 教授 大山学

2025年12月22日