私は、水戸協同病院(総合診療科)、水戸済生会総合病院(総合内科)、ひたちなか総合病院(循環器内科)、済生会宇都宮病院(消化器内科)、佐久総合病院・小海分院(短期地域実習)の各施設で臨床実習を行いました。このうち、私の地元である茨城県の地域医療を担う水戸協同病院での臨床実習を報告します。
実習では、総合診療科の外来や病棟診療に参加して、指導医や研修医の先生方の診療を間近で見学しました。また、入院患者さんの病歴や身体所見、検査結果などから問題点を整理し、鑑別疾患や治療方針を考えたり、週に1回、初診患者さんの問診や身体診察を担当して、診断や治療計画を検討したりしました。このように医療者として患者さんに向き合う経験は、大学で学んだ知識を実践につなげる貴重な機会になりました。
特に印象に残ったのは、先生方が、患者さんの抱える問題点を整理し、診断や治療方針を考えるという「自ら考える姿勢」を重視していることです。毎朝、準夜勤で当直した研修医の先生が、担当した症例を全診療科の先生の前で発表し、フィードバックを受ける姿が印象的でした。また、昼時には、救急科の先生を中心に救急外来で受け入れた症例について、研修医同士で鑑別診断や臨床推論を検討する姿も見られ、患者さんの訴えから診断・治療へと結び付けていく臨床推論の重要性を実感しました。
研修医の先生方と交流する機会も多く、初期研修中の生活や働き方などについて具体的な話を伺うことができ、大変参考になりました。
水戸協同病院は、市内だけでなく周辺地域からも多くの患者さんが来院しており、地域医療を支える重要な役割を果たしていました。今回の実習を通して、複数の疾患や患者さんの社会的背景も踏まえながら、総合的に診療できる医師の必要性を強く感じました。
将来どの診療科に進むとしても、総合診療や救急医療を通じて幅広い診療能力を身に付けることは欠かせません。今回学んだ臨床推論の姿勢と、患者さんを一人の人間として総合的に捉える視点を大切にしながら、今後の学修に取り組んでいきたいと思います。
実習以外の時間に、研修医の先生方と食事をすることもありました(写真左上)。また、週末には友人を水戸に呼んで、ご当地グルメの納豆とんかつを味わいました(右上)。地域の様子を知りたくて、いろいろな場所を歩きました(左下)。水戸東照宮は1621年に水戸藩初代藩主の徳川頼房が父家康を祀るために創建した神社。学業成就のご利益があるそうなのでお参りに行きました(右下)。
※記事および各人の所属等は取材当時のものです