杏林大学医学部付属病院 感染症科 医局長
「日本の医療従事者は、いまなお新型コロナウイルス感染症に立ち向かっています。感染症医としての私の役割は、外来や病棟での診療だけでなく、新しい感染症に対峙する医療従事者に正しい理解と行動を促していくことだと考えています」と語るのは、感染症専門医として医学部付属病院に勤務する嶋崎さん。嶋崎さんを奮い立たせるのは、「目の前の患者さんを救いたい」という気持ち。
「新型コロナウイルスが初めて私たちの前に現れた2020年、医療現場は大変混乱しました。しかし、杏林大学医学部での6年間で学んだ知識や、卒業後、国内・米国での研修を経て獲得した判断枠組みは、この新しい課題に対しても十分応用可能であると考えています」
『患者をよく観察し、話を聞く』という恩師の教えを大切にしているという嶋崎さん。
「病院実習では、学生に行動をともにしてもらい、臨床現場を見てもらっています。医療従事者としての責任は重大ですが、達成感も多い職場です。医療職を希望するみなさんといつかともに働ける日が来るのを楽しみにしています。」
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