キーワード | 爆買い,中国人観光客,インバウンド |
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講師 | 宮首 弘子 |
「爆買い」が流行語になって久しい昨今です。押し寄せる中国人観光客がインバウンド関連産業を元気づけるだけでなく、日中間の人的交流にもプラスの影響をもたらしています。これを好機と捉え、商業施設のみならず地方自治体でもいかに購買欲の旺盛な中国人観光客を惹きつけるかに知恵を絞っているようです。それゆえ必然的に中国を知り中国語が話せる人材が求められ、その養成が急務となっています。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」。一言で中国と言っても、国土面積は日本の26倍になる中国は「北方人」もいれば「南方人」もいて、さらに56の民族もいます。出身地、年代・性別・民族によって気質や嗜好、タブーも異なります。日本の常識は必ずしも中国人に通用しません。例えば中国では買い物は値切って当然だったり、高価なプレゼントはあえて値段シールをつけたまま相手に渡したりします。また、お店では冷たい水よりも温かいお茶を出してあげたほうが喜ばれるなど日本との違いが意外に多いのです。その違いを踏まえて、簡単な中国語で彼らに声をかけることができると、日本のイメージアップにつながるでしょう。
この講義では、上記のような中国人観光客の消費マインドとその背景知識に触れつつ、「おもてなし」に役立つ中国に関する豆知識を紹介しながら、全く中国語の予備知識のない方でもすぐに学べる簡単なフレーズを覚えてもらいます。その過程で日中の言語と文化の相違を身近に感じてもらいたいと思います。