私は特定の観光地の成立過程を詳細に分析することから見えてくる「観光開発のあり方」に関心を持っています。そこでこのゼミナールでは、地域(東京都三鷹市・八王子市・羽村市、福島県相馬市など)における「交流によるにぎわい創出」(いわゆる「観光まちづくり」)に関する学びと実践を進めています。3年生ではまちづくりと観光振興に関する文献の講読を行いつつ、各種地域プロジェクトへの参加とその成果公表、近隣地域でのボランティア活動を通して、地域課題をテーマとした研究・プロジェクト運営の基礎と実際について学びます。4年生では、3年次のプロジェクトを深化させながら、並行して卒業論文・プロジェクトに関連する取り組みを行っていきます。
ゼミではさまざまな活動や文献購読の機会がありますが、それを「有用性」といったその時点での自身の尺度で仕分けてしまうのではなく、まずは損得を考えず好奇心を持って前向きに取り組む姿勢を求めている点に特徴があると考えています。例えばキャンパス近隣の小学校で行われる地域イベントをサポートする機会があります。それ自体はボランティア活動なのですが、その中で知り合った方々との意見交換から、都市農業をテーマとした観光振興を学ぶ機会が広がりつつあります。何が学びにつながるか分からない、予想外の「化学反応」を楽しんでもらいたいと思っています。
観光交流文化学科
准教授 古本 泰之
しばしば観光・ホスピタリティの学びは、観光関連産業で活躍するための手段として捉えられることがあります。その側面を否定するつもりはないのですが、もう少し幅広い視野で文献を探してみたり、いろいろな地域活動に顔を出してみたりすると、それだけではない学びの姿が見えてきます。2020年は新型コロナウイルスとその対応に観光関係の話題は集中しましたが、地域に観光がもたらすプラスの価値を諦めるのではなく、「新しい観光」のデザインが求められています。このチャレンジングな状況において、今後の社会を担う皆さんとぜひ一緒に勉強できればと思っています。
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観光交流文化学科の一学生として“観光”と向き合うのに最適なゼミはどこだろうと考えた結果、古本ゼミを選択しました。観光交流文化学科に所属していても、学んだ知識を実践的に活用する場ってあまりありません。実際に存在する地域を舞台に、自分たちの出来る最大限の“観光”を具現化する事が出来るのも最大の魅力のひとつです。
まあ、実際は先生で選んでいる部分も正直あります。古本先生は一見怖そうで無愛想で威圧感のある先生に思えますが、実際はExcitingと言うよりは、Interestingな面白い先生なんですよ。 -
私たち古本ゼミは、プロジェクトごとにチームを組んで別々に活動をしています。それぞれが目指すゴールがあり、ヴィジョンが明確になっているので活発に活動をしています。私が所属しているツアー班(福島県相馬市松川浦での観光を用いた地域の賑わい創出)は、秋学期から対面になった事もあり仲の良さが特徴的です。ツアーを考える身として、“自分たちが楽しいと思えない旅行は商品として推せない“という考えのもと、いかに自分たちが楽しいと思えるツアーを作るかを真剣に考えてプロジェクトを進めています。
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観光は場所とヒトだけではなく、ヒトとヒトの繋がりも大事なファクターのひとつです。私はその部分にこだわりを持っていきたいと思っています。そのため、自分の将来像を観光業に絞っている訳ではありません。“最前線でお客様にサービスを提供できる仕事“を目指していているので、夢の幅はとても広いです。
新型コロナウイルス感染症の影響で採用活動の縮小する企業が目立ちますが、自分の目指したい事をギリギリまで模索しながら社会で活躍できる様に経験を積んでいきたいです。 -
新型コロナウイルス感染症の拡大でオンライン授業が一般的になっている中で、今後どのような授業スタイルになるのか、それに伴い大学という新しい舞台でどんな生活が待っているのか不安な部分が多いと思います。
それでも自分が大学で何を学びたいのか、4年制大学へ進学する意味は何なのかを答えられる様に自分の中で興味や関心、意義を明確にしておくことは大事になってきます。ぜひ自分の未来を長期的に見据えながら大学生活を充実させられる様に頑張ってください。
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地方創生について学びたいと思い選びました。1年生の時にフィールドスタディで福島県相馬市に行きました。観光協会や宿泊業の方々が一体となり地元を観光で盛り上げていこうとしている姿を見て、私も将来こんなことがしたいと感じました。また、私自身地方出身ということもあり、どのようにしたら地方に活気が出るのか、他の地域はどのようにして観光を盛り上げてきたのか、ということに興味がありました。
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みんな仲が良く楽しいです!私たちの代は人数が多いため、3つのチームに分かれて違うテーマで活動をしています。ゼミナールの時間は、周辺地域での調査活動のため教室にいないチームや、一緒にプロジェクトをしている現地の方とZOOMで話し合いをしているチームなど、それぞれの活動が多いです。ですが、全員で地域の活動に参加することや、チームの枠を超え協力して作業を進めることもあります。今の時期、ゼミとしての活動以外で交流ができないのは悲しいですが、とても居心地がよく楽しいゼミナールです。
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地元に戻り、地域活性化に取り組みたいと考えています。入学当初はホテル業界を目指していましたが、大学で観光について学ぶうちに将来やりたいことが変わっていきました。地方創生についてゼミナールや授業で学んだことを活かして、地元に貢献したいと考えています。資格は、秘書検定2級とMOS(エクセル)を取得しました。社会人になった時に必要な基礎的な知識は知っておく必要があると考え、挑戦しました。今後は語学力アップを目指したいです。
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観光交流文化学科には、エアライン、ホテル、旅行会社などの観光業界を目指している人もいれば、全く違う他の業界に興味がある人など、様々な人がいます。たくさんの人と関わり多様な授業を受けることで、自分の世界観が大きく変わり、新しい自分が見えてきます。私も実際に多くのことを学び、入学前と比べると人生の幅が広がったように感じます。大学生活の4年間は、自分次第で可能性の幅が大きく変わります。ここでしか学べないことを存分に楽しんでください!