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Graduate School of International Cooperation博士前期(修士)課程 グローバル・コミュニケーション専攻

 国際協力研究科グローバル・コミュニケーション専攻は、わが国を取り巻く国際社会および、国内で進む多文化共生社会にあって、互いの文化・言語・社会に対する理解の欠如等に起因する諸問題解決のため、異文化間コミュニケーションの専門分野に熟達し、理論と実践、複眼的視座からの深い知見と洞察力をもとに、国内外でこの分野の先導的な役割を担って活躍しうる研究者、および高度専門職業人に必要な諸技能を身につけた人材の養成を目的としています。

 現在のグローバル社会においては、国家間のみならず、異なる文化的背景を持つ人々が共に活躍する企業や地域社会など、様々なレベルの集団間にコミュニケーションの不調や文化的背景を異にすることによる軋轢、利害の調整など解決すべき課題が生じがちです。かかる諸問題の解決には関係する諸分野における専門知識を涵養するとともに、そうした専門知識を活用すべく意思の疎通が円滑、十全に行われねばならないでしょう。即ち他者を知り、自らを開き、互いにとってより良い環境を構築するための問題解決力や、異なる意見や利害を調整する力が求められます。とくに言語や文化的価値観が異なることによるコミュニケーションの障壁、理解の齟齬を克服する知見や専門技術による支援は、国際社会だけでなく、グローバル化の進む国内の多文化共生社会を目指す現状においても、地域社会、企業、社会活動団体、さらに個々人の日常生活の場にいたるまで、様々なレベルで、常に求められていることは周知の事実です。

 こうした現代社会の強い要請に応えるべく、国際協力研究科では、博士前期課程の国際文化交流専攻および国際言語コミュニケーション専攻を統合、「グローバル・コミュニケーション専攻」とし、学術研究者および高度専門職業人として、いわゆるIEPs(Interculturally Effective Persons)、すなわち本専攻人材の養成その他の教育研究上の目的に謳う、国際社会および、国内で進む多文化共生社会にあって、互いの文化・言語・社会に対する理解の欠如等に起因する諸問題解決のため、異文化間コミュニケーションの専門分野に熟達し、理論と実践、複眼的視座からの深い知見と洞察力をもとに、国内外でこの分野の先導的な役割を担って活躍しうる人材を養成することとしました。

日中通訳翻訳研究

 国際通訳のみならず、国内で需要が高まっている司法、行政サービス、医療、観光などに専門特化した通訳・翻訳分野を研究し教材や養成方法を探求できる人材、また、実際に現場においてそうした通訳者および翻訳者として先導的役割を担って活躍すると同時に、日本人、中国人が共に働く職場のような複言語・複文化環境においてカウンセラーやコーディネーターの役割を果たす人材、さらに、地域社会においては外国、とくに中国語圏にルーツを持つ子どもたちやその家族の母語や母文化の継承を支援する多文化教育ファシリテーターを輩出するための人材の養成を目指します。

英語研究

 高い英語力に裏打ちされた文化的素養、国際社会におけるコミュニケーションのありように対する深い知見と理解を身につけ、当該分野の研究者、大学教員、国際協力事業、文化交流や出版、報道などのジャーナリズムの分野で活躍しうる人材を養成します。また、最近ベトナムなど非中国語圏から来日、進学するアジアの留学生が自国の社会を英語と日本語で研究し、修士の学位を得て本国でのキャリアアップにつなげる例が見られますが、こうしたケースは日本企業のベトナム進出や日本語学校でのベトナム出身者の急増にともない、今後も増えると予想され、日本と自国の間に立ってビジネスや文化交流の領域で活躍する人材の養成を目指します。

日本語研究

 日本学および日本語教育研究者、内外の現場で教壇に立つ日本語教師のほか、日本に定住する外国をルーツとする家族を、主として日本語教育の面から支援し、教育機関や地方自治体、国際交流団体等々でコーディネーターやファシリテーターとして活躍できる人材、さらに日本と他国の文化や歴史に対する深い理解や広範な知見をもとに観光ビジネス、地域の振興において創造的、先導的な役割を発揮できる人材の養成をめざします。いずれの専門分野で学ぶ学生も、英語、中国語、日本語の3言語でそれぞれの関心領域、対象分野の学習や研究を学際的に進めることが可能であり、日中英トライリンガルの養成を目指す外国語学部の特色に連なる新専攻の人材養成の大きな特長となることと思います。

大学院国際協力研究科の改組について

2019年度より4専攻から3専攻へ

 わが国を取り巻く国際社会および、国内で進む多文化共生社会にあって、互いの文化・言語・社会に対する理解の欠如等に起因する諸問題解決のため、国際文化交流専攻及び国際言語コミュニケーション専攻を統合、「グローバル・コミュニケーション専攻」として、学術研究者および高度専門職業人として、いわゆるIEPs(Interculturally Effective Persons)、すなわち国内外で進展するグローバル社会に生じる諸問題に対応し、異文化間で活躍する人材を養成すべく、大学院国際協力研究科の改組をおこないました。

大学院国際協力研究科の改組について