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School of Medicine消化器内科学教室

教室専任教員

付属病院・三鷹キャンパス

教授
准教授
講師
助教

付属杉並病院

教授
教授(特任)
講師
助教

教室概要

消化器内科が対象とする臓器は上下部消化管、肝臓、胆道系、膵臓と最も多く、疾患もcommon diseaseから癌をはじめとする悪性腫瘍、炎症性腸疾患(IBD)など多岐にわたります。さらに消化管出血や急性胆道感染症など緊急対応を必要とする急性期疾患も多いのが特徴です。当科は、大学病院として各分野における専門的、先進的診療を行うとともに、地域の基幹病院としての消化器領域診療にも力を入れています。また腫瘍内科と連携して癌に対する化学療法を行っています。

当教室では小腸大腸班、消化管治療班、肝疾患班、胆膵班、ヘリコバクター研究班の5つのグループを構成しています。高い専門性を有する診療を行うとともに、領域横断的な研究を進めております。

  • 小腸大腸班:炎症性腸疾患をはじめとした、小腸大腸疾患を治療するグループです。
  • 消化管治療内視鏡班:消化管領域の主に腫瘍に対する内視鏡診断と治療を行うグループです。
  • 肝疾患班:肝臓疾患に対する治療を行うグループです。
  • 胆膵班:胆膵領域における内視鏡治療・薬物治療を行うグループです。
  • ヘリコバクター研究班:主にヘリコバクターピロリの治療を行うグループです。

教育の特色

学部教育においては、医学知識はもちろんのこと、将来にわたる医師としての基礎を築くことが重要であると考えています。特に、臨床実習においては医療チームの一員として主体的に診療、学習に参加することを期待します。

社会的活動

病診連携を基本に、多摩地区の基幹病院として地域医師会や病院勤務医などの実地医家の先生方との密接な関係を構築すべく各種講演会、研究会などを開催しております。また、2019年には炎症性腸疾患包括医療センターが設立され、教育・地域連携を目的としたウェブサイトも開設しております。

大学院教育の特色

消化器内科が対象とする臓器は上下部消化管、肝臓、胆道系、膵臓と幅広く、疾患もcommon diseaseから癌をはじめとする悪性腫瘍、炎症性腸疾患(IBD)などの難治性慢性炎症性疾患など多岐にわたります。いずれの分野であっても病気を的確に診断し、治療するためには臨床経験だけでは不十分です。我々は、臨床医であっても病態を考え、客観的・論理的に思考する習慣は不可欠であると考えています。客観的・論理的に判断できる医師を育成することが当科における大学院教育の特色となります。

消化器内科の研究グループについて

当科では、診療にあたる小腸大腸班、消化管治療班、肝疾患班、胆膵班、ヘリコバクター研究班の5グループが専門領域の臨床研究を行うとともに、領域横断的に病態解明や新たな臨床エビデンス創出を目指した研究活動を行っています。2019年からは、免疫・微生物叢部門を立ち上げ、他部門・施設と協力体制を築きながら、バイオインフォマティクスを活用した基礎・トランスレーショナル研究を推進しております。各研究チームにおいて、積極的に先端技術を取り入れながら、臨床に還元することを目指した研究を進めており、その成果を国内外の学会や学術論文に多数発表しております。以下、各グループの説明です。

小腸大腸班

IBDにおける基幹施設として、新薬の国際共同治験や医師主導型の臨床試験などに積極的に参加し最新の治療を提供していくとともに、さまざまな臨床研究を通じて新たなエビデンスの構築に力を注いでいます。また、患者様への侵襲を減らす腸管観察法の確立を目指し、腸管超音波検査では国内における指導的な立場として、検査技術の普及、臨床研究の推進を行っています。

消化管治療内視鏡班

消化管治療内視鏡班は、上部および下部消化管領域の主に腫瘍に対する内視鏡診断と治療における研究を行っています。安全で高いレベルの内視鏡診断および治療を患者様に提供すべく、日々臨床データの集積を行うとともに、高度な診療・治療技術を普及するための教育システム、デバイス開発を目指しております。

肝疾患班

腹部超音波検査による各種肝疾患の診断に力を入れています。造影剤を用いて腫瘍の血流の特性の評価、診断を行います。また、エラストグラフィにより肝硬度や脂肪化の測定を行い、非アルコール性脂肪肝炎を中心に診断・治療への有用性を評価しています。胆道疾患・膵疾患・消化管疾患においても、当科の各専門班と連携して超音波装置を用いた研究にあたっております。

胆膵班

内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)、超音波内視鏡検査(EUS)を用いた研究を行っています。ERCPやEUSの件数は増加傾向で、今後はますます需要が増えていくと考えられます。我々は院内のみならず、他施設との交流も盛んに行い、臨床研究も患者さんのご協力の元、数多く行っています。

ヘリコバクター研究班

2021年にHelicobacter suisについて世界初の報告を行い、今後、ピロリ菌以外の細菌が関与すると考えられる胃MALTリンパ腫や胃潰瘍の解明、および治療が大きく進展することが期待されます。本分野における研究発展に努めてまいります。

免疫・微生物叢研究部門

大学院教育における中心であり、宿主と微生物叢の相互関係、宿主免疫機構および微生物叢の発達に着目して、消化器疾患の病態解明、新規治療法の開発を目指した基礎・トランスレーショナル研究を精力的に展開しています。また、関わる疾患や部位は消化器領域・腸管に留まらず、周産期領域における微生物叢解析をはじめとして他領域とも連携して多くの研究を現在実施しています。

近年の主な業績

日本語の解説・書籍など

  1. 久松理一, 三好潤(共編):杏林大学ICIBD直伝!IBD腸管エコーマニュアル.南江堂.2024.