大学ホーム医学部共同研究施設の紹介

共同研究施設の紹介

医学部の研究をサポートする施設・装置を紹介します。

様々な分析装置やそれらを利用する施設が、医学部の研究の推進をサポートしています。

電子顕微鏡部門

電子顕微鏡は、組織や細胞の微細な構造を研究するための機器で、厚さ0.1 µm以下の超薄切片を用いて数万倍の倍率で観察できる透過型電子顕微鏡と、組織表面などの立体的な構造を観察できる走査型電子顕微鏡の2種類があります。

当部門では、透過型4台と走査型2台の電子顕微鏡が常時稼働しており、また、電子顕微鏡の試料作製のための装置(ウルトラミクロトーム、凍結乾燥装置、イオンコーター、マイクロスライサーなど)や画像出力装置などが設置されています。病理組織をはじめとする各種の臨床検体や、培養細胞などを観察することにより、病気の診断や原因究明も含めた各種生体機能の解明を目指した研究目的に活用されています。学生は、組織解剖学実習(医学部2年生)の一環として、電子顕微鏡の見学実習を行ないます。

放射性同位元素部門

医学や生命科学の研究では放射性同位元素が使われることが多くあります。例えば、体の中へ取り込まれた物質がどのように代謝されるのか、或いは薬物が病気の器官でどのように作用するのかを研究する場合などです。放射性同位元素が出す放射線を頼りに、生体内へ取り込まれた物質が変化する様子を追跡します。

このような研究で用いられる放射性同位元素がもつ放射能は、原子力発電などに使われるものに比べはるかに弱く、日常生活で浴びる自然放射線と同程度の強さではあります。しかし、微量をいえども日常生活の場所に拡散すること許されません。放射性同位体を含む物質を安全に取り扱うために、法律によって、特定の場所でのみ使用が許されており、その購入や使用、廃棄が管理されています。この管理を行ない、放射性同位体を利用した実験を行う場所が、この放射性同位元素部門です。

フローサイトメトリー部門

細胞の機能解析には幾つか方法がありますが、一般的なのは細胞表面に発現している特異的な蛋白質を解析する方法です。例えば、免疫を司るCD4・CD8 T細胞の種類分け等が代表例です。古典的な方法では、細胞をスライドガラスに貼り付けた後、特異的な色素で染色し、顕微鏡で観察する方法です。しかしながらこの方法は客観性に乏しい事、複数の項目の測定や大量の細胞を測定する事がとても困難です。

当部門で扱うフローサイトメトリーは、最大で1秒間当たり70,000個の細胞を同時に9項目測定する事が可能です。得られたデーターはパソコンのディスプレイに蛍光色素の強度で表示され、簡単に分析することが可能です。さらに生きたままの細胞を1個単位で試験管に分取し、培養実験や遺伝子解析に使用する事ができるソーティング機能も持っています。このように、フローサイトメトリーは免疫学や分子生物学等で重要なツールとして活躍しています。

蛋白質・核酸解析部門

生体の重要な機能分子である蛋白質や、遺伝情報を伝える核酸についての研究をサポートする施設です。古典的な蛋白質、核酸実験のできる機器もありますが、近年発展してきている網羅的な解析手法をとりいれるようにしています。具体的には、多くの遺伝子配列を短時間で解読できるイオントレント、ある細胞や組織に発現するすべての蛋白質を同定することを目指した質量分析計など、最新の機器をとりそろえています。

生体機能解析部門

生体機能解析部門は、身体の基本的な機能と仕組みを統合的に解き明かすために必要な各種研究機器を備えた部門です。生体機能計測装置ばかりでなくX線撮影室も併設しております。当部門の実験助手は、臨床検査技師・X線作業主任者免許を有しており、実験に際しての安全性、機器管理はもちろん、特殊機器使用上の的確なサポートもできる体制を整えております。なお、設置機器使用方法の説明は当部門で随時行っております。

実験動物施設部門

実験動物施設部門 (Institute of Laboratory Animals, Graduate School of Medicine, Kyorin University) では、がん、心臓病、糖尿病、遺伝病や感染症など、多くの人々を苦しめている疾患の原因解明や新しい治療法・手術法の開発、新薬の開発・効用評価のための研究が行われています。これらの研究において実験条件・環境を安定させることは精度の高い実験結果をもたらすことから、実験動物は温度・湿度が常に一定の清潔な飼育室で飼育され、外気から隔離することによって動物が病気にならないように厳密に管理されています。また、有意義な動物実験を行うためには、研究に用いる実験動物の習性・特徴(行動、発がん性、免疫、遺伝子欠損等)、動物実験手法(移植、採血、投与、交配等)を十分に理解し、習得しなければなりません。実験動物施設を利用する研究者は研究の目的に適した実験動物を選択し、杏林大学動物実験委員会 (The Experimental Animal Ethics Committee in Kyorin University) によって厳正に審査された動物実験を熟練した動物実験手技を駆使することによって人道的に遂行し、医学・保健学の発展に貢献しています。

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