大学ホーム医学部教室紹介代謝生化学教室

代謝生化学教室

教室専任教員

教授 後藤田 貴也
講師 田原 義和
助教 山本 隆史

教室概要

代謝生化学教室は、基礎医学科目の代謝生化学の講義・実習(1年生対象)を担当しています。生命現象は「生成」と「分解」を通じた物質のやりとりと捉えられ、この一連の物質のやりとりの過程(すなわち代謝)の破綻はさまざまな異常や疾患の原因となります。例えば、代謝を担う遺伝子の異常は多様な先天性代謝疾患を引き起こす一方、飽食による栄養過多と運動不足によるエネルギー消費不足に起因した代謝バランスの破綻は、現代人に肥満や糖尿病、メタボリックシンドロームという重い代償を強いています。「代謝生化学」は、生命現象を細胞、臓器、そして個体レベルで化学(科学)の言葉を用いて理解・説明する学問であり、基礎医学はもとより、学生諸君が臨床医学を学ぶ上でも大きな礎となる学問でもあります。研究面においては、分子遺伝学的アプローチを用いた代謝性疾患の成因解明を中心として精力的に取り組んでいます。

教育の特色

代謝生化学では通常の講義に加え、実習では実際の臨床検査の基礎となる実習技能を体験し、特論・特別講義ではとくに基礎医学から臨床医学への橋渡し的な側面をもつ代謝生化学の魅力を存分にお伝えしたいと思います。

研究テーマ

代謝生化学教室の研究目的は、さまざまな手法、すなわち生化学的・分子生物学的および分子遺伝学的アプローチ等を駆使して代謝性疾患の成因の解明と新規治療法の開発に資することにあります。これまでに後藤田は代謝を制御する酵素や転送蛋白質の遺伝子、あるいは肥満やメタボリックシンドロームの遺伝素因に関する研究を行い、田原は電子顕微鏡による蛋白質の構造機能相関に関して、また山本は代謝を制御する転写因子群に関する研究を行ってまいりました。本部門では、現代人のライフスタイルと深い関わりをもつ脂質異常症や2型糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームといったいわゆるcommon metabolic diseasesを対象疾患として、遺伝子改変マウス等のモデル動物を用いた基礎研究と臨床疫学研究を推進し、translational researchの観点から研究成果の臨床応用(具体的には疾患のリスク診断や新規治療法の開発)を目指します。

近年の主な業績(5件)

  1. Yamamoto T & Gotoda T: Polygenic architecture of common severe hypertriglyceridemia. J Atheroscler Thromb. 27:1255-1256, 2020.
  2. Takanashi M, Kimura T, Li C, Tanaka M, Matsuhashi A, Yoshida H, Noda A, Xu P, Takase S, Okazaki S, Iizuka Y, Kumagai H, Ikeda Y, Gotoda T, Takahashi M, Yagyu H, Ishibashi S, Yamauchi T, Kadowaki T, Liang G & Okazaki H: Critical role of SREBP-1c large-VLDL pathway in environment-induced hypertriglyceridemia of apo AV deficiency. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 39:373-386, 2019.
  3. Takeuchi Y, Yahagi N, Aita Y, Murayama Y, Sawada Y, Piao X, Toya N, Oya Y, Shikama A, Takarada A, Masuda Y, Nishi M, Kubota M, Izumida Y, Yamamoto T, Sekiya M, Matsuzaka T, Nakagawa Y, Urayama O, Kawakami Y, Iizuka Y, Gotoda T, Itaka K, Kataoka K, Nagai R, Kadowaki T, Yamada N, Lu Y, Jain MK & Shimano H: KLF15 enables rapid switching between lipogenesis and gluconeogenesis during fasting. Cell Rep 16:2373-2386, 2016.
  4. Gotoda T: Another paradox regarding adiponectin revisited. J Atheroscler Thromb 23:292-294, 2015.
  5. Yamamoto T, Izumi-Yamamoto K, Iizuka Y, Shirota M, Nagase M, Fujita T & Gotoda T: A novel link between Slc22a18 and fat accumulation revealed by a mutation in the spontaneously hypertensive rat. Biochem Biophys Res Commun 440:521-526, 2013.
倫理委員会・利益相反
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