教室概要
教育面では、医学部3年前期の薬理学講義・実習と4年後期の和漢医学概論を担当している。
教育の特色
基礎医学の総まとめと臨床医学への橋渡しを意識した講義をしている。動物組織を使った実習により薬物が生体にどう働くのかを実地体験できる。
社会的活動
日本薬理学会、日本腎臓学会、日本分子生物学会、日本痛風核酸代謝学会、日本癌学会、米国腎臓学会(ASN)、米国細胞生物学会(ASCB)等に所属し、研究発表を行っている。
研究テーマ
アミノ酸トランスポーターの生理的・病理的役割の解明
アミノ酸トランスポーターの中でも胎児やがん細胞で発現の多いLAT1を中心に、発生、がん、血管新生など様々な生理的、病理的プロセスにおいて、どのような役割を果たしているのかを研究している。また、このトランスポーターの阻害ががんとその微小環境にどのような影響を及ぼすかを検討している。
尿酸輸送メカニズムの解明
ヒトではプリン体の最終代謝産物である尿酸は腎臓から排泄されるが、その過程に関与するトランスポーターの機能を解明する。
腎尿細管の分化メカニズムの解明
アフリカツメガエルの前腎をモデルに尿細管のセグメントがどのように分化していくのかを解明する。
近年の主な業績
- Induction of CTH expression in response to amino acid starvation confers resistance to anti-LAT1 therapy in MDA-MB-231 cells.
Yamaga T, Suehiro J, Wada Y1, Sakurai H
Sci Rep. 12, 1021 (2022)
- Xenopus slc7a5 is essential for notochord function and eye development.
Katada T, Sakurai H
Mech Dev. 155, 48-59 (2019)
- Urate Transport via Paracellular Route across Epithelial Cells.
Kimura T, Tsukada A, Fukutomi T, Ichida K, Ohtsuki S, Sakurai H
Biol Pharm Bull. 42, 43-49 (2019)
- Prostate Cancer Cells in Different Androgen Receptor Status Employ Different Leucine Transporters.
Otsuki H, Kimura T, Yamaga T, Kosaka T, Suehiro JI, Sakurai H.
Prostate. 77, 222-233 (2017)
- Expression of SLC2A9 Isoforms in the Kidney and Their Localization in Polarized Epithelial Cells.
Kimura T, Takahashi M, Yan K, Sakurai H.
PLoS One 9, e84996 (2014)
当教室の詳細は、薬理学教室のホームページまで。