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放射線腫瘍学教室

教室スタッフ

教授 江原 威 戸成 綾子

教室概要

2006年がん対策基本法制定以来、死因の第一位であるがん患者は増加の一途を辿り受診者も途絶えることはありません。がん治療の三本柱は手術、化学療法、放射線療法とされていますが、当教室が専門とする放射線療法は機能や形態の温存を可能し、また低侵襲治療法としても注目されています。現在も増加する高齢患者の治療の際には生活の質を保ちながらも癌治療を可能とする侵襲の少ない治療法として注目されています。
放射線腫瘍学・治療学とはこのように放射線技術を手段に腫瘍(悪性良性含め)治療を研究・追及する学問です。対象疾患は治療対象を限局的にとらえる臓器別疾患(中枢神経系、頭頸部、呼吸器、消化器、乳腺、婦人科、泌尿器、整形外科骨格系)や全身に分布する血液疾患更まで、病種では悪性病変のみならずケロイド等の良性疾患まで多領域・広範囲に及びます。放射線治療計画装置や治療装置の進歩も著しくここ30年ほどの間に様々な治療が可能となりました。
近年ではコンピュータ技術の向上により直径数mmほどの病変を対象にピンポイント照射を行う定位放射線治療、サイバーナイフ治療、ガンマナイフ治療が開発使用され、また病巣内部の組織構成に合わせて照射する放射線の強度を変調しながら照射する方法(強度変調放射線治療:IMRT)なども積極的に臨床応用しています。また放射性同位元素を用いた密封小線源治療には早期がん治療や癌性疼痛の緩和などもありがん全般に対する放射線治療効果の向上を目指しています。
このように需要の多い領域ではありますが、放射線治療を専門とする医師が極めて少なく専門医・認定医は全国で1000人程度、全国的に不足しています。今後も放射線治療に対する期待・需要はさらに増加すると考えられ、放射線治療医師の育成・増加は最重要課題です。将来を見据えて、我々は医学生や研修医への教育を積極的に行っていきます。

教室の社会的活動

以下の学会・研究会の活動・運営に参加し、研究発表等を行っている。

  • 日本医学放射線学会
  • 日本放射線腫瘍学会
  • 日本定位放射線治療学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本肺がん学会
  • 日本頭頚部学会
  • American Society for Therapeutic Radiology and Oncology (ASTRO)
  • JCOG, JROSG研究班

研究グループ及び研究課題

  • 放射線治療における腫瘍制御と正常臓器障害に関する研究
  • 緩和的放射線治療に関する研究(JROSG緩和G)
  • 高齢者医療における放射線治療の役割研究
  • 中枢神経・頭頚部および体幹部病変に対する定位放射線治療
  • IMRTを用いた低侵襲治療の研究
  • 前立腺癌に対する多角的放射線治療の実施および研究(強度変調放射線,定位放射線治療など)
  • 放射性同位元素を用いた各種疾患に対する治療:ヨウ素(I-131)を用いた甲状腺がん術後アブレーション、ラジウム(Ra-223)を用いた去勢抵抗性前立腺がん骨転移治療

近年の主な業績

  1. Ebara T, Shimada H, Kawamura H, Shirai K, Saito J, Kawashima M, Tashiro M, Ohno T, Kanai T, & Nakano T.: Dosimetric analysis between carbon ion radiotherapy and stereotactic body radiotherapy in stage I lung cancer. Anticancer Res 34(9):5099-5104,2014.
  2. TONARI A. ITAYA N. HONDA K. SOHARA E. KURAI D. OKAGAWA T. TAKAYAMA M.: Effectiveness if isotope therapy in addition to external beam irradiation therapy for pain control due to bone metastases -case report-. J Kyorin Med Soc 45(3):79-82. 2014.
  3. Ebara T, Ohno T, & Nakano T: Quantitative medical cost-effectiveness analysis of molecular-targeting cancer drugs in Japan. DARU Journal of Pharmaceutical Sciences 25;21(1):40,2013.
  4. TONARI A, NAKO Y, IKEZAKI H, IKEDA I, KUSUDA J, HARII K , TAKAYAMA M : Effect of breast augmentation after breast-conserving surgery for breast cancer on radiation dose - silicon prosthesis and changes in radiation dose, J Jpn Soc Ther Radiol Oncol 20 ; 155-161, 2008

当教室の詳細は放射線医学・放射線腫瘍学HP http://kyorinrad.jp/ をご覧ください。

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