大学ホーム医学部教室紹介リハビリテーション医学教室

リハビリテーション医学教室

教室専任教員

教授 岡島 康友
准教授 山田 深

教室概要

リハビリ医学教室は次世代のリハビリ医療を担う人材を育成するべく、平成14年11月に開講されました。麻痺などの障害を評価し、患者さんに機能予後を説明して、リハビリ諸療法を処方できる医師がリハビリ科専門医です。日本リハビリ医学会が認定する専門医は日本専門医制評価・認定機構によって認められた資格で、整形外科や内科などと同列の第Ⅰ群(基本的領域)に位置づけられており、平成29年3月現在、2140人のリハビリ科専門医が活躍しています。リハビリ医学の中心テーマは"dismobility(動けなくなること)"で、日常生活に直結する内容です。麻痺などの運動障害のみならず、感覚障害や小脳失調症などによる運動制御の障害、心肺系などの内部障害による運動制限、さらには高次脳機能障害による運動・行為の異常を専門に扱っています。疾患では脳卒中、脳・脊髄損傷、関節リウマチを含む骨関節疾患や肢切断、脳性麻痺を中心とした発達障害などが主な対象です。専門技術としては、筋電図検査、 嚥下検査、膀胱機能検査、神経筋ブロックなどが含まれます。リハビリ医学教室では、大学付属病院で基本的なリハビリ諸療法を理解するとともに、療法処方と主な技術の修得を行い、教育関連病院でリハビリ科としての入院診療に携わります。目標はリハビリ科専門医資格の取得ですが、意欲があれば学位取得や留学にいたるまで対応します。臨床研究として、脳卒中患者における麻痺の回復や歩行能力の獲得に資するためのデータベースの構築や脳性麻痺歩行の改善などにも取り組んでいます。特に脳卒中センターにおける活動は、急性期リハビリとして全国的に評価されています。基礎研究は運動学に基づく神経生理に焦点をあてており、重力と廃用性筋萎縮、姿勢制御の関係等から、宇宙医学研究にも関わっています。

研究課題

リハビリのアウトカムスタディ

脳卒中の発症超急性期から回復期リハビリのゴールを見通して積極的介入を行うプログラムを考案し、リハビリ効果の医療統計学的検証を進めているほか、国際生活機能分類(ICF)の臨床応用にも取り組んでいます。また、麻痺や高次脳機能と日常生活動作、起居/歩行動作との関連についても急性期病院ならではの研究を進めています。

巧緻運動解析と運動学習

動動作・運動はリハビリテーションの主たる対象で、これを解明し臨床につなげることはリハビリテーション医学の命題の1つとなっています。脳卒中片麻痺や運動失調症の上肢動作を3次元解析して、その特徴を抽出し、その障害の本質をとらえ、リハビリテーションに役立てます。

廃用症候群のリハビリテーションと予防

高齢化社会を迎え、種々の疾患による廃用症候群に焦点があたり、最近では筋肉減少症(サルコペニア)といった新しい概念も提起されるようになりまし た。これらを如何に早く捉え、適切な対応、リハビリテーション介入を行うことが求められています。非常に大きな課題ですが、要素研究を行うことで、これらに資することを目指します。


近年の主な業績

  1. 藤井浩優, 山田 深: 急性期・高密度型脳卒中リハビリテーションの有効性 最近公表されたAVERT研究結果の概要およびその評価.総合リハ45 (2): 103-108, 2017.
  2. 仁科彩子, 山田 深:【急性期病院における脳卒中リハビリテーション】 脳卒中ユニットにおける集中治療とリハビリテーション. 臨床リハ23 (5): 430-435, 2014.
  3. Fujisawa Y, Okajima Y.: Characteristics of Handwriting of PeopleWith Cerebellar Ataxia: Three-Dimensional Movement Analysis of the Pen Tip, Finger, and Wrist. Phys Ther. 2015; 95: 547-558.
  4. Harada T, Okajima Y, et al: Three-dimensional movement analysis ofhandwriting in subjects with mild hemiparesis. Arch Phys Med Rehabil 91: 1210-7, 2010.
  5. Yamada S, Liu M, et al: Development of a screening tool to identify quasi-in-need-of-care state (QUINOCS) in the community based on the short version of the Functional Independence Measure. Disabil Rehabil 31: 381-6, 2009.
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