Faculty of Medicine学部長あいさつ

医学部長 平形 明人

杏林学園は1966年、そして医学部は1970年に附属病院とともに開設され、50年余に及ぶ歴史を刻んで参りました。東京23区外の三鷹市と武蔵野市(吉祥寺)という豊かな自然にも恵まれ歴史ある玉川上水の住宅地に本拠を置く医学部です。この多摩地区は東京都の人口の1/3、およそ400万人が在住するそのため、付属病院は、地域医療における基幹病院としての重要な役割を担っているとともに、我が国有数の実績を誇る高度救命救急センター、周産期センターやアイセンターをはじめとする高度先進医療機関としての性格を併せ持っています。そして、2022年には医学部新校舎もオープンし、医学部教育に恵まれた環境を有しています。

「杏林」という名は、「診療に力を尽くした名医が報酬を受け取るかわりに病の癒えた人々に杏の木を植えてもらったところ、やがて小さな苗が育ち鬱蒼とした林をなした」という中国の故事に由来しています。この故事にちなむ杏林大学の建学の精神は、「眞善美の探究」です。医学部も、専門的な知識や技術に優れるばかりではなく、杏林の名にふさわしい人格を兼ね備えた職業人として社会に貢献できる良き医師を育成することを目指しています。

本学部は三鷹キャンパスにありますが、徒歩8分圏内の井の頭キャンパスには保健学部、外国語学部、総合政策学部があります。総合大学の利点を生かして、医学部教育を多面的に支援する体制も整いつつあります。

現在は、コロナ禍に加えて、緊迫する世界情勢、生活を脅かすほどの気候変動など、混沌とした課題が山積しています。一方で、医学・医療分野は、分子標的薬、遺伝子治療、再生医療、新技術の手術法、AIの導入など急速に進歩しています。この中において、杏林医学の役割を向上させるために、教職員一丸となっての協力体制を促進し、海外を含めた他施設との交流を活発にしながら、「杏林」の名にふさわしい「良き医師の育成」に努めております。