大学ホーム医学研究科教育・研究指導研究室・研究グループ救急医学教室

研究室・研究グループ紹介:救急医学教室

研究・教育の方針

臨床経験を通じて発生する、様々な疑問点に対する個人の探究心を重視しています。疑問点を解明するための、あるいは新しい仮説を立てそれを証明するための具体的な戦略や、研究計画を立てられる人材を育てることを、大学院教育の目的とします。研究テーマに関しては、基礎研究・臨床研究いずれにしても結果が臨床に直結するもの、あるいは研究の目的が臨床応用に向かうものを重視しています。

活動の紹介

基礎研究のテーマ

  • キチン類スポンジ止血材による止血効果に関する研究(甲陽メディカルとの共同研究)
    2年間の共同研究期間が終了し、研究成果を第37回日本救急医学会総会・学術集会にて報告しました。原著論文として杏林医学会誌に報告しています。
    • 山田賢治、徳永尊彦、新倉保、黒住誠司、藤岡保範、樽井武彦、後藤英昭、松田剛明、島崎修次、山口芳裕 : ラット肝損傷モデルを用いたキチン類スポンジ止血材の止血効果に関する研究. 杏林医会誌44巻1号:3-11,2013.
  • 微小電図法による交感神経活動電位の導出(日本光電、第1解剖学教室との共同研究)
    全く新しい手法の開発目的のため、杏林大学倫理委員会の承認を得て研究に着手しました。共同研究の成果を第37回日本救急医学会総会・学術集会、および第52回日本手外科学会学術集会にて報告しました。第1解剖学教室との共同研究(業績参照)、および日本光電との共同研究の研究について、杏林医学会誌に報告しました。
    • Miyauchi H, Yamada K, Goto H, Tarui T, Matsuda T, Shimazaki S, Yamaguchi Y. : Depiction of perivascular micro-action potentials by microneurography. 杏林医会誌43巻4号:85-92,2013.
  • 心肺蘇生中の心電図波形解析(徳島大学との共同研究)
    3年間の研究成果を平成22年度「消防防災科学技術研究推進制度」研究報告会にて発表しました。現在も共同研究を継続中です。
  • 幹細胞を応用した培養皮膚による熱傷治療
  • 放射線被ばくや放射性核種による汚染を伴う外傷・熱傷の基礎診断と治療研究(放射線医学総合研究所との共同研究)
  • 重症敗血症とサイトカイン
  • 救急医療とロボット工学とのコラボレーション
  • 集中治療領域の感染症と腸内細菌
  • NBC災害安全対策

臨床研究のテーマ

  • 敗血症患者に対する新しい薬剤治療の臨床応用
  • 熱傷患者に対する大量輸液時の輸液剤(HLS,Vit.C)による体液管理の差異
  • 広範囲熱傷における手の機能再獲得に向けた治療法の確立
  • 四肢切断(Major limb amputation)傷病者に対する再接着術
  • キチン類スポンジ止血材の出血に対する止血性能確認
  • 体温異常における凝固能異常およびエネルギー代謝異常
  • 救急疾患の季節変動の疫学調査
    3年間に亘って収集したデータを調査し、年度毎に臨床救急医学会総会にて発表しました。この成果をまとめて臨床救急医学会誌に報告しています。
    • 久保田慎吾、山田賢治、小笠原英昭、亀ヶ谷利生、塩野目淑、樽井武彦、後藤英昭、松田剛明、島崎修次、山口芳裕:救急疾患の季節および日内変動に関する調査・報告.日本臨床救急医学会雑誌15巻5号:668-678,2012.

教室では、「熱傷」「敗血症」「外傷」「ショック」などを主たる研究テーマに掲げています。現在進行中の研究テーマに加え、研究テーマと方法論については未着手のものが複数あります。志のある大学院生を求む!

近年の業績

  1. 山田賢治1,宮方基行1,堀渕志穂里1,長谷川浩2,松田剛明2,石原哲3,山本保博3,海田賢彦2,樽井武彦2,山口芳裕21杏林大・保・救急救命学科,2杏林大・医・総合医療学,3東京曳舟病院):救急救命士養成校学生における病院実習のリアリティー.杏林大学研究報告 37:125-135,2020
  2. Miyakuni Y,Nakajima M1,Kaszynski RH1,Tarui T,Goto H1,Yamaguchi Y(1Tokyo Metropolitan Hiroo Hospital):A Case Involving Massive Insulin Overdose: Direct and Indirect Conditions Requiring Extended Management of Serum Potassium.Am J Case Rep,2020.DOI:10.12659/AJCR.920078
  3. Kaita Y,Tarui T,Tanaka Y,Suzuki J,Yoshikawa K,Yamaguchi Y:Reevaluation for prognostic value of prognostic burn index in severe burn patients.Acute Med Surg  7(1):499-503,2020
  4. Yagihashi G,Tarui T,Miyagi H1,Ohnishi H1,Watanabe T1,Yamaguchi Y(1Department of Laboratory Medicine Kyorin University School of Medicine):Diagnostic accuracy for drug detection using liquid chromatography/mass spectroscopy in overdose patients.Acute Med Surg,2020.DOI:10.1002/ams2.487
  5. Nakajima M1,2,Kojiro M2,Aso S2,Matsui H2,Fushimi K3,Kaita Y,Goto H1,Yamaguchi Y,Yasunaga H21Emergency and Critical Care Center, Tokyo Metropolitan Hiroo Hospital,2Department of Clinical Epidemiology and Health Economics, School of Public Health, The University of Tokyo,3The University of Tokyo)Effect of high-dose vitamin C therapy on severe burn patients: a nationwide cohort study:Crit Care 23(1):407-414,2019
  6. Mochida Y,Morinaga H,Shimizu Y,Sakamoto T,Miyakuni Y,Kaita Y,Tarui T,Yamaguchi Y:Critical Malperfusion Caused by Central Aortic Repair for Acute Aortic Dissection: A Case Report.Ann Vasc Dis 12(3):404-407,2019
  7. 加藤聡一郎,山口芳裕:米国健康危機管理の変化から我が国に期す改革を考える.保健医療科 68(3):240-249,2019
  8. 吉川慧,海田賢彦,森田邦彦1,山口芳裕(1同志社女子大学):C.tropicalisによるカテーテル関連血流感染に対して抗真菌薬の変更が著効した85%熱傷の1例.熱傷 45(2):15-18,2019
  9. 五十嵐昂,宮内洋,海田賢彦,樽井武彦,山田賢治,山口芳裕:救命救急センターに搬送された食物に起因するアナフィラキシーショックの検討.日集中医誌 26(2):115-116,2019
  10. Kaita Y,Tarui T,Yoshino H1,Matsuda T,Yamaguchi Y,Nakagawa T2,Asahi M2,Ii M21Division of Cardiology, Second Department of Internal Medicine, Kyorin University, School of Medicine,2Osaka Medical College):Sufficient therapeutic effect of cryopreserved frozen adipose-derived regenerative cells on burn wounds.Regen Ther 10:92-103,2019
  11. Kaita Y,Tarui T,Otsu A,Tanaka Y,Suzuki J,Yoshikawa K,Yamaguchi Y:The Clinical Significance of Serum 1,3-β-D-Glucan For the Diagnosis of Candidemia in Severe Burn Patients.J Burn Care Res 40(1):104-106,2019
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