大学ホーム医学部教室紹介循環器内科学教室

循環器内科学教室

教室専任教員

教授 副島 京子 坂田 好美 河野 隆志
准教授 金剛寺 謙
講師 合田 あゆみ 松尾 征一郎 伊波 巧
  三輪 陽介 小山 幸平 南島 俊徳
助教 星田 京子 野々口 紀子 山崎 博之
  竹内 かおり 竹内 真介 菊池 華子
  田代 身佳 斉藤 竜平 田島 幸佳
  若林 典弘 勝目 有美

教室概要

循環器内科は、個々の患者に合わせた最良の医療を行うことを心がけています。各専門分野での臨床に加えて、臨床研究を活発に行っていますが、臨床現場で生まれる疑問 (clinical question)を育むことを大切にしています。

教育の特色

当科のポリシーは、「大学では、研究のみを行うのではなく臨床のトレーニングも同時に行い、研究と臨床ともに秀でた医師を育成する」ことです。

循環器内科は、病気の性質上緊急性の高い患者が多いため、患者情報を医局員全員で共有し迅速な対応ができるように心がけています。毎朝8時に当直医を交え新入院カンファレンスを行い、前日の新入院患者の診断、治療方針などを話し合います。火曜日の朝は各専門チーム(虚血、不整脈、肺高血圧、心エコー、心不全)が交代で担当し、症例カンファレンスを行います。臨床医として必要な診断と最新治療、さらには救急患者の多い当院ならではの珍しい症例などを学びます。診察所見・検査所見から正しい診断に結びつけることが最初の一歩です。当科には各分野の第一人者が在籍し指導に当たっていますので、最新の知識を得ることが可能です。さらにMorbidity & Mortalityカンファレンスを月一度行い、診断や治療に関連した問題点、合併症、死亡症例の検討などを行い、貴重な経験を皆で共有するとともに、より良い診療を皆で追及します。

入局後は循環器内科医として、すべての検査を含めた手技や病棟管理を実践が可能となった後に、各専門チームに所属し、さらに専門性を高めることを目指します。

当科若手医局員からのメッセージ

研究テーマ

各班の研究内容詳細:杏林大学病院循環器内科HP医学研究科HP:研究室紹介

心臓カテーテル班

虚血性心疾患、末梢血管疾患、心臓大血管の構造的疾患. (structural heart disease)に対するカテーテルインターベンションが主な仕事になります。年間350-400例の経皮的冠動脈インターベンション、80-90例のEVT(血管内治療)、25例の経カテーテル的大動脈弁挿入術(TAVI)を行っています。
虚血性心疾患に対しては、血管内超音波をはじめOCTやNIRSといった血管内イメージングを複数取り入れ、病変の詳細な観察を行っております。CT診断も積極的に行っており、早期からFFR-CT施設認定を受けております。またDual Energy CTが導入され、冠動脈だけではなく大動脈弁狭窄の診断や人工弁の評価にも応用しています。重症下肢虚血診療は、形成外科と連携し積極的に取り組んでおります。この領域はまだまだ治療方法が確立していないため多施設研究が重要です。下肢虚血の評価から治療手技にわたって最新の方法を取り入れています。また、2019年よりTAVIを導入し、順調に症例を伸ばしており、大動脈弁、TAVI弁のCT解析やリハビリと連携して、術後の身体機能評価を行い診療、研究に応用しています。新規治療デバイスの治験や、多施設共同研究にも積極的に参加し、他施設との連携も大切にしています。

不整脈班

頻脈性不整脈の治療の面白さは"ホップ、ステップ、ジャンプのプロセス"につきます。心電図で不整脈の起源、機序を予想し、電気生理検査により確定診断をし、高周波カテーテル焼灼術で根治を可能にします。治療対象となる不整脈は年々増加しており、最近ではブルガダ症候群や心筋梗塞後などにみられる心室細動ストームなどの治療も可能になっています。当科では、最新のマッピング機器・カテーテルを導入するとともに、起源の同定方法、カテーテル手技を習得し、有効かつ安全性の高い治療を提供できるようにしています。他施設で治療困難な難治性心室頻拍に対しても心外膜アブレーションを含む、様々な方法を駆使して根治をめざします。
徐脈、致死性不整脈、心不全に対するデバイス治療(ペースメーカー、植え込み型除細動器、心臓再同期療法)では、丁寧な診療、管理を心がけています。診療看護師の資格を持つ看護師と臨床工学士などのコメディカルとチームを組んで丁寧に遠隔モニタリングを行い治療にあたっています。2014年の3月より欧米と同時に日本で初めてリードレスペースメーカーの治験を行ったのち、本邦での承認を経て治療を継続しています。生理的刺激伝導系ペーシング(ヒス束-左脚領域ペーシング)は国内の先駆けとして開始し、徐脈性不整脈に対する治療から、心不全に対する心臓再同期療法の代替療法としての確立をめざしています。
治療時に使用する透視を可能な限り軽減することは重要であり、被ばく低減手技を可能とするカテーテルナビゲーションシステムをアジアで最初に導入し、"被のばく少ない不整脈治療"を心がけています。最新の治療を実感できる部門であるのが特徴です。

肺高血圧班

当院の肺高血圧症診療における患者数は国内上位3位施設に入り、関東甲信越から毎年多くの患者さんが紹介されています。慢性肺血栓塞栓症に対しては、日本のカテーテル治療(BPA:経皮的肺動脈形成術)は世界から注目されており、当院はBPAの実施施設として認定されている数少ない施設の一つで、かつ日本に4名しかいないBPA認定指導者のひとりが指導をおこない、世界に通用する術者の育成を目指しています。また、カテーテル検査中の運動負荷試験による循環動態の詳細な検討を行い、肺高血圧の早期診断や潜在性左室拡張障害の鑑別を行っており、当施設の取り組みは国内外から高く評価されています。心臓リハビリ、呼気ガス分析を併用した運動負荷試験も施行しており、運動負荷時の生理的な循環動態を検討することで、肺高血圧や心不全の早期診断や治療に応用しています。また、肺高血圧症の遺伝子治療の研究を進めており、早期からの治療開始により肺高血圧症の予後改善に貢献しています。

心エコー班

心エコー (Echocardiography)は、非侵襲的に心血管疾患の解剖学的・機能的評価を行い、疾患の病態把握、重症度評価、治療効果判定に有用な検査法です。Structure heart disease (SHD)の治療前後の心機能の評価、不整脈疾患の病態評価、抗がん剤治療関連心筋障害(Oncocardiology)や全身性アミロイドーシスなど二次性心筋症の心機能評価など研究しております。さらに、3Dスペックルトラッキング法など新技術を用いた肺高血圧症の右心機能評価、運動負荷心エコーによる運動誘発性肺高血圧や左室拡張能障害・左房機能障害の評価を検討する研究を行い、学会発表や論文作成を行なっております。近年は地域の若手医師・技師の育成や研究支援も進めております。

心不全班

多施設共同心不全レジストリ (West Tokyo Heart Failure Registry)による研究成果を国際的な学術誌を通して世界に発信しています。国際間比較による本邦の診療実態、高齢者や併存疾患有する症例の薬剤適正使用の報告は学会シンポジウムで大きく取り上げられました。臨床現場に立ち続けている若手医師の現場感覚で生まれた解決不可能な疑問は重要です。研究デザインの立案・データ解析・学会[欧米主要学会]発表/論文作成まで、当院のみならず、施設を越えた心不全・臨床研究の専門家が支援します。
単施設で詳細に情報を取得することが、臨床の疑問解決の近道となることも多々あり、運動耐容能評価による病態把握、患者視点を踏まえた意思決定支援の研究も行っております。

近年の主な業績(5件)

当科の業績集はこちらもご覧ください。

  1. Safety of Distal His Bundle Pacing Via the Right Ventricle Backed Up by Adjacent Ventricular Capture. Sato T, Soejima K, Maeda A, Mohri T, Katsume Y, Tashiro M, Momose Y, Nonoguchi N, Hoshida K, Miwa Y, Ueda A, Togashi I. JACC Clin Electrophysiol. 2021 Apr;7(4):513-521
  2. Exercise intolerance in chronic thromboembolic pulmonary hypertension after pulmonary angioplasty. Kikuchi H, Goda A, Takeuchi K, Inami T, Kohno T, Sakata K, Soejima K, Satoh T. Eur Respir J. 2020 Jul 9;56(1):1901982
  3. Association of renin-angiotensin system inhibitors with long-term outcomes in patients with systolic heart failure and moderate-to-severe kidney function impairment. Higuchi S, Kohsaka S, Shiraishi Y, Katsuki T, Nagatomo Y, Mizuno A, Sujino Y, Kohno T, Goda A, Yoshikawa T; West Tokyo Heart Failure (WET-HF) Registry Investigators. Eur J Intern Med. 2019 Apr;62:58-66
  4. Sakata K, Mitsuda H, Ito J, Isaka A, Furuya M, Minamishima T, Matsushita K, Soejima K: Prevalence and prognostic significance of pulmonary artery aneurysms in patients with pulmonary artery hypertension. EuroEcho 2019, Austria, December 7, 2019.
  5. Koyama K: OCT Guided Daily PCI O-C-T is easy as 1-2-3. Tokyo Percutaneous cardiovascular Intervention Conference (TOPIC) 2019, Tokyo, July 11th, 2019.
倫理委員会・利益相反
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