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臨床検査医学教室

教室専任教員

教授 渡邊 卓 大西 宏明
講師 大塚 弘毅
助教 山崎 聡子

「学部教育」に関する特色

臨床検査医は検査のプロフェッショナルとして、検査部門の監督を通じて検査の信頼性を確保すること、臨床科の医師に対して専門的立場から助言を行うこと、および臨床のニーズに合致した検査の導入・再編を行うことが主要な業務です。当教室では、実習・講義・見学を通して各種検査の意義と使い方を理解し、疾患相互の鑑別を進め、最終診断に達する思考能力を養うことを目標としています。

当教室の教員は、臨床検査医学に含まれる様々な分野の中で、各自がそれぞれ異なる分野を専門としており、臨床検査医学の多様な内容を広くカバーした教育を行っていることが特色です。また、以下に示した研究にも大きな重点を置いており、これらの研究から得られる最新の知見に基づいた教育を実施しています。

研究テーマ

臨床微生物に関する研究

2009年に、非定型抗酸菌の新菌種であるMycobacterium kyorinense(通称"杏林菌")を発見しました。その後、我が国のみならず他国からも、本菌による感染症の報告が相次いでいます。当教室では、現在、本菌の全ゲノムシーケンスおよび感染症の臨床的な検討を行っており、本菌による感染症の診断、治療法の確立を目標としています。

肝疾患と脂質代謝に関する研究

1)メタボリックシンドロームを中心とする脂質異常・糖尿病・高血圧などの生活習慣病の病勢を超音波検査により評価する研究 2)慢性肝疾患における肝障害に対する炎症関連遺伝子の影響や生理活性物質との関係に関する研究 3)脂肪酸組成と疾患発症や病勢との関係に関する研究などを行っています。

肺高血圧症の早期診断方法についての研究

心音・心機図を用いた心臓診察による肺高血圧症の早期診断の研究を行っています。

肺癌研究

肺癌の発癌遺伝子リスクを精密に把握し、そのリスクに基づいて肺癌の予防や早期発見早期治療を行う新しい医療「先制医療」を目指して、肺癌リスクGermline遺伝子変異診断開発の研究を行っています。また免疫チェックポイント阻害剤の効果を予測する「ネオアンチゲン、免疫オンコパネル」などのバイオマーカー研究も行っています。さらに筑波大、産総研、東工大との共同研究により、肺癌創薬の基盤となるEGFR変異蛋白の「動的」な分子シミュレーション研究も行っています。

がんゲノム医療研究

がんゲノム医療をさらに発展させるために、がんの「全エクソンシーケンス+RNAシーケンス」や特に血液や「髄液」などの液性検体を用いたリキッドバイオプシー研究を行っています。また微量検体からでも遺伝子診断ができるように「全ゲノム増幅法」にも取り組んでいます。

近年の主たる業績

  1. Yonetani S, Ohnishi H, Ohkusu K, Matsumoto T, Watanabe T. Direct identification of microorganisms from positive blood cultures by MALDI-TOF MS using an in-house saponin method. Int J Infect Dis. 2016 Nov;52:37-42.
  2. Ida Y, Ohnishi H, Araki K, Saito R, Kawai S, Watanabe T. Efficient management and maintenance of ultrasonic nebulizers to prevent microbial contamination. World J Methodol. 2016 Mar 26;6(1):126-32.
  3. Watanabe K, Kishino T, Sano J, Ariga T, Okuyama S, Mori H, Matsushima S, Ohtsuka K, Ohnishi H, Watanabe T. Relationship between epicardial adipose tissue thickness and early impairment of left ventricular systolic function in patients with preserved ejection fraction. Heart Vessels. 2016 Jun;31(6):1010-5.
  4. Ohtsuka K, Ohnishi H, Nozaki E, Pais Ramos J, Tortoli E, Yonetani S, Matsushima S, Tateishi Y, Matsumoto S, Watanabe T. Whole-Genome Sequence of Mycobacterium kyorinense. Genome Announc. 2014 Oct 16;2(5). pii: e01062-14.
  5. Kishino T, Mori T, Kawai S, Mori H, Nishikawa K, Hirano K, Matsushima S, Ohtsuka K, Ohnishi H, Watanabe T. Carcinosarcoma, an atypical subset of gallbladder malignancies. J Med Ultrason (2001). 2014 Oct;41(4):487-90.
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