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脳神経外科学教室

教室専任教員

教授 塩川 芳昭 永根 基雄
准教授 佐藤 栄志
講師 野口 明男 丸山 啓介 小林 啓一
助教 鳥居 正剛 齊藤 邦昭 堀川 弘吏
  笹森 寛生

研究グループ及び研究課題

悪性脳腫瘍チーム

臨床試験

本教室は国内有数の脳腫瘍治療専門施設として新規治療開発に深く関与しており、国内外の施設との多施設共同臨床試験・治験に積極的に参加するのみならず、研究代表施設として悪性脳腫瘍の臨床研究を推進・指導する役割を担っている。

以下に実施中の臨床試験を紹介する。

  1. 再発膠芽腫に対する用量強化テモゾロミド(TMZ)療法と逐次ベバシズマブ(BEV)療法の多施設共同第III相臨床試験(JCOG 1308C/RE-GEND;AMED班研究、先進医療B)
    1. 対象:初回再発・増悪膠芽腫。
    2. デザイン:ランダム化第III相試験。
    3. 治療アーム:BEV単独vs. 用量強化TMZ+BEV逐次併用療法
    4. 研究代表者:杏林大学 永根;研究事務局:小林
    5. (2016年7月開始。UMIN-CTR、Clinicaltrials.gov登録)
  2. 退形成性神経膠腫(WHO Grade III)に対する化学放射線治療(TMZ vs. ACNU)の多施設共同臨床試験(JCOG 1016/SANTA:第III相、AMED班研究)(2014年から開始。登録中)
  3. びまん性星細胞腫(WHO Grade II)に対する化学放射線治療(照射単独 vs. 照射+TMZ)の多施設共同臨床試験(JCOG 1303:第III相、AMED班研究)(2014年から開始。登録中)
  4. 中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する大量メソトレキセート療法+全脳照射+テモゾロミド療法の多施設共同第III相臨床試験(JCOG 1114C/METTLE:AMED班研究、先進医療B)(2014年から開始。登録中)
  5. 初発膠芽腫に対するテモゾロミド、ベバシズマブ併用および再発後のベバシズマブ療法の第II相試験(BIOMARK試験)
    1. 多施設共同
    2. 対象:初発膠芽腫
    3. デザイン:単アーム、第II相。バイオマーカー探索必須
    4. 試験治療:術後放射線併用BEV+TMZ→BEV+TMZ→BEV
    5. 2015年より開始。4例登録。登録終了
  6. 初発の頭蓋内原発胚細胞腫に対する放射線・化学療法第Ⅱ相臨床試験(第II相、オープン形式多施設共同)(2015年から開始。登録中)
  7. 高齢者初発膠芽腫に対する低分割照射療法またはテモゾロミド単独療法(多施設共同、第II相)(2013年から開始。登録中)
  8. 「XXXを標的とした再発膠芽腫に対するYYYYの医師主導治験」(AMED)(2017年から開始)
  9. 再発悪性神経膠腫に対するベバシズマブ+ACNU併用療法の第II相試験(杏林大学:代表施設。登録中)
治験
  1. M13-714治験:日本人再発悪性神経膠腫患者を対象としてABT-414の安全性、薬物動態、有効性を検討する非ランダム化、非盲検、多施設共同第I/II相試験(2015年から開始。一部登録終了。一部登録中)
  2. ONO-4538 第II相試験 初回再発膠芽腫に対する多施設共同非盲検非対照試験(2016年から開始。登録終了)
  3. ONO-4538-36 第III相試験 初発のMGMT非メチル化成人膠芽腫患者を対象に、放射線療法をそれぞれ併用し、ニボルマブとテモゾロミドを比較する無作為化第III相非盲検試験(2016年から開始。登録中)
  4. ONO-4538-40 第II相試験 初発のMGMTメチル化成人膠芽腫患者を対象に、テモゾロミド及び放射線療法とニボルマブ又はプラセボを併用する無作為化第II相単盲検試験(2016年から開始。登録終了)
  5. 再発膠芽腫に対するペプチド療法(免疫療法)(多施設共同医師主導治験、第III相)(代表:久留米大学 伊東恭悟教授)(2013年から参加。登録終了。ASCO 2017で発表予定)
臨床研究
  1. 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する多剤併用免疫化学療法の効果(R-MPV-A療法)
  2. 再発中枢神経系原発悪性リンパ腫に対するR-MPV-A療法によるre-challenge
  3. 再発中枢神経系原発悪性リンパ腫に対するDeVIC療法
  4. ベバシズマブ療法後の再発悪性神経膠腫に対する定位放射線治療+ベバシズマブ継続療法(Bevacizumab beyond progression)
基礎研究

本教室の研究室では、主として悪性神経膠腫および中枢神経系悪性リンパ腫(PCNSL)に対する新規治療法の開発を目的に、分子生物学・分子遺伝子学的研究を行っている。主な研究テーマは以下の通り(昨年に引き続き施行中)。

  1. 「中枢神経系悪性リンパ腫の病因遺伝子と予後因子の解明」(科研費基盤C)(平成28年度にて終了)
  2. 「中枢神経系悪性リンパ腫に特異的な遺伝子異常の機能解析と新規分子標的治療の開発」(科研費基盤B)(研究代表者:永根。継続中)(国立がん研究センター等と共同研究)
  3. 中枢神経系原発悪性リンパ腫遺伝子異常の機能解析(中枢神経系原発悪性リンパ腫に対するテモゾロミドを用いた標準治療確立に関する研究)(山形大学医学部北中教授・埼玉医大脳脊髄腫瘍科西川教授と共同研究)(AMED、継続中)
  4. 「悪性神経膠腫に対するDNA修復機構阻害による抗癌剤増感治療法の開発」(科研費基盤C)(研究代表者:永根、平成28年度にて終了)
  5. 「神経膠腫およびその幹細胞の新規メチル化マーカーの確立と個別化療法への応用」(科研費基盤C)(継続中)
  6. 「神経膠腫(グリオーマ)の治療抵抗性に関連した不均一性獲得機構の解明とそれに対応する治療戦略の構築」(次世代がん医療創生研究事業)(東大等と共同研究)(継続中)
  7. 「予後不良の神経膠腫に対する標準治療の確立と希少癌組織のバイオバンクを目的とした多施設共同研究」(AMED、継続中)
  8. 「髄液由来腫瘍核酸解析による脳腫瘍に対する非侵襲的新規診断法の開発」(科研費基盤C)(国立がん研究センターと共同研究)
  9. 悪性脳腫瘍における遺伝子異常の総合的解析
  10. 薬剤耐性遺伝子MGMT status解析法と予後の関連解析
  11. 悪性脳腫瘍再発における分子機序解析・hypermutator phenotypeに関する研究
  12. 悪性脳腫瘍幹細胞における薬剤耐性機構の解明と治療への応用
  13. 腫瘍特異的オンコメタボライト分子マーカーを用いた悪性脳腫瘍の非侵襲的診断法の開発(杏林大学医学部共同研究プロジェクト)
  14. 悪性脳腫瘍におけるメチル化解析(パイロシークエンス法)
  15. 脳腫瘍のゲノム・プロテオーム解析とその臨床応用を目指す多施設共同研究
  16. 悪性脳腫瘍克服のための新規治療標的及びバイオマーカーの創出に向けた多施設共同研究による小児頭蓋内悪性腫瘍の遺伝子解析(研究代表者:国立がん研究センター研究所・脳腫瘍連携研究分野 市村幸一室長)

血管内治療チーム

臨床研究
  • 脳動脈瘤に対する血管内治療 頭蓋内ステント支援も含めて
  • 頸部頸動脈狭窄症の治療(ステント留置術)
  • 脳塞栓症に対する急性期血行再建術(各種血栓回収器具)
  • 脳動静脈奇形・硬膜動静脈瘻の脳血管内治療(液体塞栓物質)
  • 脳腫瘍に対する栄養血管塞栓術、バルーン閉塞試験など
  • 頭蓋内動脈硬化性病変への血管内治療(血管拡張術、ステント留置術)
基礎研究
  • 脳動脈瘤の流体力学(瘤内塞栓術の効果)
  • フローダイバーターステントの基礎的研究
  • 脳血管内治療におけるカバードステントの基礎研究
  • 液体塞栓物質の組織的研究
  • 回収された脳塞栓の組織的研究

画像解析チーム

臨床研究
  • 3次元コンピュータグラフィックスによる脳神経外科手術シミュレーションとiPadによる操作
  • 脳内構造を疑似透視するプロジェクションマッピングの脳手術への応用

定位放射線外科治療チーム

  • 定位的放射線治療法の現状と各治療装置による特長
  • 新たな3次元治療法の発展と高精度照射技術の現状
  • これらの治療法を応用した実地治療戦略

脳血管障害・脳卒中治療チーム

臨床研究
  • 脳梗塞超急性期に対する rt-PA 療法
  • 未破裂脳動脈瘤多施設共同臨床研究 (UCAS-II)
  • 抗血小板剤関する多施設共同臨床研究 (EVEREST, PDMP, CATHARSIS)
  • 脳動静脈奇形に対するマルチモダリティー治療
  • 巨大動脈瘤に対するバイパス手術の応用
  • 未破裂動脈瘤の破裂予防におけるスタチンの有用性の検討(班研究)
  • スタチンによる小型脳動脈瘤の増大抑制および破裂予防効果に関する多施設ランダム化比較試験(班研究)
  • 未破裂動脈瘤の治療方針決定における患者満足度の反映(班研究)
  • くも膜下出血患者のWFNS gradingの再評価に関する前方視的多施設共同研究(班研究)
  • 脳内出血急性期における至適血圧管理(班研究)
  • 脳卒中急性期の倫理的問題の解決(班研究)
  • 日本人における大脳白質病変の老年症候群に及ぼす作用と危険因子の解明に関する研究(班研究)
  • 未破裂脳動脈瘤に対する鉄補充療法剤を用いた動脈瘤壁のMRI画像の検討(班研究)

近年の主な業績

  1. Yamagishi Y, Maruyama K, Kobayashi K, Kume S, Sasaki N, Yokoya S, Saito K, Shiokawa Y, Nagane M: Black hairy tongue after chemotherapy for malignant brain tumors. Acta Neurochir (Wien) 159: 169-172, 2017 (Journal Cover)
  2. Abe Y, Maruyama K, Yokoya S, Noguchi A, Sato E, Nagane M, Shiokawa Y: Outcomes of chronic subdural hematoma with preexisting comorbidities causing disturbed consciousness. J Neurosurg 126(4):1042-1046, 2017
  3. Nitta Y, Shimizu S, Shishido-Hara Y, Suzuki K, Shiokawa Y, Nagane M: Nimotuzumab enhances temozolomide induced growth suppression of glioma cells expressing mutant EGFR in vivo. Cancer Med 5 (3): 486-499, 2016.
  4. Fukumura K, D Kawazu M, Ueno T, Sai E, Soda M, Kojima S, Ueda H, Yasuda T, Yamaguchi H, Lee J, Shishido-Hara Y, Sasaki A, Shirahata M, Mishima K, Ichimura K, Mukasa A, Narita Y, Saito N, Aburatani H, Nishikawa R, Nagane M, Mano H: Genomic characterization of primary central nervous system lymphoma. Acta Neuropathol 131(6):865-75, 2016. DOI 10.1007/s00401-016-1536-2.
  5. Honda Y, Noguchi A, Maruyama K, Tamura A, Saito I, Sei K, Soga T, Ushiba K, Hirano T, Sakurai T, Shiokawa Y: Volumetric analyses of cerebral white matter hyperintensity lesions on magnetic resonance imaging in a Japanese population undergoing medical check-up. Geriatr Gerontol Int 15 (suppl. 1): 43-47, 2015

当教室の詳細は、脳神経外科学教室の ホームページを御覧下さい。

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