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精神神経科学教室

教室専任教員

教授 渡邊 衡一郎
講師 坪井 貴嗣 高江洲 義和
助教 今村 弥生 片桐 建志 野崎 和博
  栗原 真理子 大江 悠樹

教室の特色

精神神経科学教室は、多摩地区で唯一の大学病院の精神神経科本院として、うつ病、双極性障害、不安症、統合失調症、睡眠障害、摂食障害、認知症など精神疾患全般の診断および治療をオールラウンドに行っています。


教室の研究テーマ

臨床精神薬理学

現在、精神疾患の多くは薬物療法が主体であり不可欠であることは間違いありませんが、多剤併用療法や向精神薬の副作用などの問題が残存しています。我々は当事者がいかに服薬を維持していただけるか、当事者自身の服用した印象や飲み心地、さらには服薬の効果を最大化し副作用を最小化するための研究を行い、リカバリーの達成を目指したいと考えています。また新薬の治験やプラセボ効果に関する考察も行っています。

精神疾患の治療ガイドライン作成および普及

治療ガイドラインは精神科診療の均てん化という点において重要ですが、本邦において十分に普及しているとは言えない現状があります。当教室は「精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究:Effectiveness of GUIdeline for Dissemination and Education in psychiatric treatment」(略称 EGUIDEプロジェクト)」において中心的役割を担うとともに、今後のガイドライン改訂に向けた多様な試みも行っています。

睡眠医学

睡眠障害は多くの精神疾患に併存し、不眠症のみならず、概日リズム睡眠障害、過眠症、レストレスレッグス症候群、レム睡眠行動障害など幅広い疾患を扱っています。当教室では睡眠ポリソムノグラフやアクチグラフ等の専門の医療機器を用いて診断・治療・研究を行っています。

精神科診断学

診断と治療の難しい患者さんに対して、どのような方法を用いて鑑別診断を行うのがよいかについて検討し、患者さんの今後の治療に役立てることを目標とします。特に難治性・遷延性うつ状態の患者さんの検査入院において、構造化面接、評価尺度、心理検査、作業行動観察、家族面談などを施行し、それらの結果から総合的に診断を行う方法について研究しています。本研究では本学保健学部作業療法学科と共同研究を行っています。

精神療法

認知行動療法は、薬物療法とともに精神疾患、特にうつ病に対するエビデンスが豊富な治療法です。我々は国立精神神経医療研究センターと協力して、過敏性腸症候群に対する認知行動療法の有効性を検証しています。また認知行動療法とともに代表的な精神療法である対人関係療法にも力を入れており、特に双極性障害に対する対人関係・社会リズム療法の有効性に関する試験的な検討も行っています。


近年の主な業績

  1. Watanabe K, Thase ME, Kikuchi T, Tsuboi T, Asami Y, Pappadopulos E, Zhang M, Boucher M, Kornstein S: Long-term function and psychosocial outcomes with venlafaxine extended release 75-225 mg/day versus placebo in the PREVENT study. Int Clin Psychopharmacol. 32(5): 271-280, 2017.
  2. Watanabe K, Harada E, Inoue T, Tanji Y, Kikuchi T: Perceptions and impact of bipolar disorder in Japan: results of an Internet survey. Neuropsychiatr Dis Treat. 12:2981-2987. 2016.
  3. Tsuboi T, Bies RR, Suzuki T, Takeuchi H, Nakajima S, Graff-Guerrero A, Mamo DC, Caravaggio F, Plitman E, Mimura M, Pollock BG, Uchida H: Predicting Plasma Olanzapine Concentration Following a Change in Dosage: A Population Pharmacokinetic Study. Pharmacopsychiatry 48(7): 286-291, 2015.
  4. Takaesu Y, Inoue Y, Ono K, Murakoshi A, Futenma K, Komada Y, Inoue T: Circadian rhythm sleep-wake disorders as predictors for bipolar disorder in patients with remitted mood disorders. J Affect Disord. 220: 57-61, 2017.
  5. Shinmei I, Kobayashi K, Oe Y, Takagishi Y, Kanie A, Ito M, Takebayashi Y, Murata M, Horikoshi M, Dobkin RD: Cognitive behavioral therapy for depression in Japanese Parkinson's disease patients: a pilot study. Neuropsychiatr Dis Treat. 12: 1319-31, 2016.
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