研究室・研究グループ紹介:麻酔科学教室
当教室では、臨床研究、基礎研究を行っています。
臨床研究
中心静脈カテーテル挿入における安全性の確立(萬教授)
中心静脈カテーテル挿入による機械的合併症およびカテーテル関連感染症は、臨床上の予後悪化および医療費の増大を招く。組織的な安全管理および感染管理を確立することによる臨床的恩恵は大きいと考えられる。Johns Hopkins 大学集中治療医 Peter Provonost の業績を見本とし、国内においても最大限の効果を発揮する安全対策を構築することが目的である。
糖尿病治療薬SGLT2阻害薬に関連した術後ケトアシドーシスに関する多施設共同前向き観察研究〜SAPKA Study〜)
糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬は最近処方数が急速に増加している。本研究は、SGLT2阻害薬の副作用であるケトアシドーシス (SGLT2 inhibitor-associated postoperative ketoacidosis: SAPKA) の周術期における発生率を明らかにするための世界初の前向き研究で、当院麻酔科を中心として国内の17大学病院が共同で行っている。本研究により今後さらなる増加が予想されるSGLT2阻害薬服用患者の周術期の安全性向上が見込まれる。