大学ホーム医学研究科教育・研究指導研究室・研究グループ腫瘍内科学教室

研究室・研究グループ紹介:腫瘍内科学教室

腫瘍内科大学院

がん診療に携わっていると、治療上の疑問や不明な点がいかに多いかという問題に悩まされることになります。エビデンスが蓄積されている分野では、標準的治療が確立されていると判断できますが、まだエビデンスが不十分な分野では、どのような治療が勧められるべき治療なのか明確な回答はありません。この疑問点は、臨床試験といった研究方法によって解決できる可能性があります。まず、現在までに得られている情報を収集して仮説を立て、この仮説を検証する臨床試験を行うことが可能なのか、可能であれば臨床試験を行う意義があるのか、逆に困難な場合は基礎的データの収集が優先されるのか、といったように考えをまとめていきます。これらの一連のプロセスを検討しながら臨床上の疑問を解決していくことが、臨床医が関わる医学研究の第一歩ではないかと考えます。さらに、基礎的な検討が臨床に大きな進展をもたらすこともありますし、予想しなかった結果から新たな臨床の進展が期待できることもあります。結果のみを追求するのではなく、幅広い視野をもつことで、医学を通じた社会貢献を目指すのが腫瘍内科大学院の基本的な考え方です。

がんプロフェッショナル養成コース

杏林大学は、2012年4月より、文部科学省が推進するがんプロフェッショナル養成基盤推進プラン(がんプロ事業)に参加し、東京女子医大、帝京大、駒澤大と共同でこの事業を行ってまいりました。この事業は2017年3月で一旦終了しましたが、「高度ながん医療、がん研究等を実践できる優れたがん専門医療人を育成し、わが国のがん医療の向上を推進する」という目的に沿って、この5年間で多くの成果が上がったものと考えています。今年度から新しいがんプロ事業が始まることになっており、順天堂大学を主幹校として申請を行っております。今回は、「ゲノム医療によるがん研究者養成」および「高齢がん患者に対する適切な医療を実践する医療人養成」を目指しています。

大学院生の特色

大学院生は、がん薬物療法を十分に経験するために、2年間は病棟・外来でトレーニングを積みます。3年目以降は希望に応じて臨床研究に携わってもらい、プロトコール作成や研究活動を行います。1,2年目で内科学会認定医、3年目以降に各学会の専門医取得を目指します。毎年行われる米国臨床腫瘍学会、日本臨床腫瘍学会などに積極的に参加し、臨床試験の考え方や最新のデータを学び、研究発表を行うことで腫瘍学のトレーニングを積み重ねます。また、日本臨床腫瘍研究グループの班会議にも出席する機会を設け、日本のがん診療が目指すものを理解してもらいます。これらの活動を通じて、日本のみならず、世界中の臨床家・研究者と交流を深めることも重要な教育と考えています。研究成果は英文で投稿することを目標として、学位取得を目指します。

研究テーマ

  1. 新規抗がん剤の早期開発と薬物動態の研究
  2. 切除不能進行膵がんに対する標準治療の確立
  3. 切除不能胆道がんにおけるバイオマーカーの発現に応じた標準治療の確立
  4. 高齢がん患者における高齢者総合的機能評価の確立とその応用に関する研究
  5. がんの遺伝子変異と薬物療法の開発に関する研究
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