現代医療において、多種多様な疾患や病態を迅速かつ確実に診断し治療を行っていく上で、放射線医学は極めて重要な役割を担っています。放射線医学教室は画像診断を中心とした診療・教育・研究を行っており、病院では中央検査部門として診療を支えています。画像診断は胸部単純写真や腹部単純写真などのX線撮影のほか、消化管造影検査、CT、MRI、血管造影などの様々なものが含まれます、血管造影などの手法を応用した画像下治療:IVR(インターベンショナル ラジオロジー)についても、多くの手技に取り組んでいます。また放射性同位元素(アイソトープ)を用いて、主に機能面からの診断を行う核医学領域も重要な分野の一つです。当教室では、いち早く画像のフィルムレス化、中央管理化にも取り組み、また最近では人口知能(AI)を用いた診断支援にも注力しています。頭部から四肢にいたる全身においてのトップレベルの診療、教育、研究を行い、各診療科との協力のもとに地域医療の向上に日夜取り組んでいます。
臨床講義や臨床実習を通じて、画像診断の重要性を伝えるとともに、実際の多くの症例を通じて実践的な臨床能力を涵養する教育を行っています。
以下の学会・研究会を主催し、地域医療機関への情報提供や研究成果の公表を行なっています。
五明美穂、渡邊正中、片瀬七朗、横山健一
超高精細CT装置及び最新3TMRI装置の臨床応用
片瀬七朗、五明美穂、林真弘、竹下祐平、横山健一
CT・MRI装置におけるAI技術を用いた画質向上技術の有用性評価
AI技術を用いた画像診断支援システムの臨床有用
片瀬七朗、五明美穂
ASLの頭部疾患への応用, MR拡散tractographyの臨床応用
頭蓋内血管壁imaging
Short TE MRS, perfusion imagingを用いた脳腫瘍の質的診断
横山健一
MDCTの呼吸器疾患への応用
横山健一
MRIを用いた循環器疾患診断,冠動脈MRA・CTA・血栓塞栓性肺高血圧症のCTによる肺還流評価
仲村明恒
消化管造影による早期胃癌の画像診断
宮内亮輔、渡邉正中、小野澤志郎
EOBを用いた肝腫瘤性病変の画像診断
渡邉正中
AIを用いたMRI画像による膀胱癌の浸潤評価
志賀久恵、片瀬七朗、須山淳平、林真弘
脊椎MRIにおける自動断面設定支援の研究
MR bone imagingの臨床応用
黒木一典、小野澤志郎、宮内亮輔
Dynamic Density Optimization(DDO)を用いたMotion Artifact低減の検討, 医療ネットワークによる画像下治療・遠隔指導システム開発
本邦における子宮動脈塞栓術の実態調査
須山淳平
核医学検査を用いた認知症の鑑別診断,予後予測に関する研究
次世代型PET-CTの臨床応用