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当教室は1993年より呉屋朝幸教授のもと、外科学(呼吸器・消化器・乳腺・甲状腺)として始まり、2012年には近藤晴彦教授(呼吸器外科)、2014年には平野浩一教授(甲状腺外科)が赴任して現在に至っています。当診療科は高度先進医療機関である杏林大学において、東京西部地区の肺がん診療の中心として、高い水準の医療を実践し地域に還元してまいりました。呼吸器良性・悪性疾患、及び甲状腺疾患における研究成果と臨床経験をもとに患者中心の医療を行っています。
呼吸器外科では肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜中皮腫などの腫瘍性疾患、肺非腫瘍性疾患、自然気胸、膿胸などの呼吸器外科全般の外科診療を行っています。多くの施設で対応が難しい気管狭窄に対しての気管ステント留置術も行っております。当科では呼吸器内科、腫瘍内科、放射線科(診断部、治療部)、病理診断科などと連携しており合同カンファレンスで治療方針を検討しています。当科で行っている手術は完全胸腔鏡手術やロボット支援手術などの低侵襲手術を導入しています。詳細は病院HPを参照してください。
甲状腺外科においては甲状腺腫瘍や副甲状腺腫瘍はもとよりバセドウ病などの非腫瘍性疾患の手術治療も多数手がけております。大学病院であり複雑な併存疾患を伴う症例も他科の専門医と連携を密に行い治療しています。さらに気管腫瘍を含め、頭頚部領域の腫瘍に対しても対応が可能です。縦隔進展型の甲状腺腫瘍に対しては、呼吸器外科的な技術を生かした外科治療を実践しております。
呼吸器外科:呼吸器疾患に対する低侵襲手術、微量検体からの肺癌診断を可能にする研究、胸部腫瘍性疾患におけるバイオマーカーの探索的研究、外科手術や内視鏡手技のスキル確保のための教育カリキュラム、呼吸器疾患や甲状腺疾患に対する動態胸部X線画像の研究などを行っています。また、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)肺がん外科グループの一員として、臨床試験にも参加しています。
甲状腺外科:甲状腺癌の遺伝子学的背景とバイオマーカーの探索を臨床病理学的ならびに実験病理学的に研究しています。また、反回神経損傷を予防するための神経刺激装置によるモニタリング、切除不能甲状腺癌に対する分子標的薬治療についても行っています。
学生教育には通常の講義の他、4~5年生のベッドサイド教育、6年生のクリニカルクラークシップに力を入れています。また、学生や研修医を対象とした呼吸器外科サマースクールやドライラボ、ウエットラボ、アニマルラボなどの学外活動も行っております。初期研修教育では外科的な基礎知識と手技の修得、腫瘍学の基礎を経験させ、後期研修(3年目以降)では外科(消化器・呼吸器甲状腺・乳腺)レジデントとして、より高度な内容を修得させます。また、高度な技術を習得するための専門医療機関(関東を中心としたがんセンターなどのハイボリュームセンター)への出張研修や、外科専門医を取得するための一般病院への出張も可能です。
医学部学生に対して外科手技の基本(切開、縫合、結紮)、ならびに内視鏡手術シミュレーターを使用しての手術手技習得を目指した教育を行っています。4年生から始まるベッドサイド教育の中で行っており、希望者にはさらに低学年の学生に対しても教育をしております。2020年には医学部学生が日本外科学会定期学術集会などで実習の成果を発表しています。
多摩地域・23区西部における呼吸器の画像診断について城西胸部画像研究会を年3回開催しています。
三鷹市・武蔵野市の医師会検診胸部レントゲン読影を行っています。
多摩呼吸器外科医会の事務局となり、多摩地区の呼吸器外科診療の中心となっています。
日本外科学会、呼吸器外科学会、胸部外科学会、呼吸器内視鏡学会、肺癌学会、甲状腺外科学会、内分泌外科学会、臨床細胞学会などの全国学会や各学会の関東地方会に積極的に参加し演題発表を行っています。世界肺癌学会などの海外学会にも参加しています。