氏名 |
三戸部 治郎
ミトベ ジロウ MITOBE, Jiro |
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職位 | 教授 |
学内の役職・委員等 | 感染症医療人材養成室 |
所属教室 | |
専攻・専門分野(大学院) |
医学専攻 感染症学分野(新課程) 病理系専攻 感染症・熱帯病学分野(旧課程) |
担当科目(学部) | 基礎感染症学・ 寄生虫学・免疫学(医学部) |
専門分野 | 細菌学 分子微生物学 |
研究テーマ | 「赤痢菌の病原遺伝子発現機構の解析」 「赤痢ワクチン候補株の開発」 「桿菌の桿状形態を形成する内膜蛋白RodZの機能解析」 「カンピロバクターの病原性の研究」 |
略歴 | 1995年 浜松医科大学医学部医学科卒業・同第三内科(血液・免疫・循環器)研修医 1996年 国立遺伝学研究所・分子遺伝研究部門・研究生 2000年 総合研究大学院大学・生命科学研究科・遺伝学専攻卒業 2000年 国立感染症研究所・細菌部・腸管系細菌室・研究員 2006年 同細菌第一部・第一室・主任研究官 2012年 日米医学協力研究会・コレラ腸管感染症部会・研究員 2017年 同評議員 2020年 杏林大学医学部・感染症学教室・教授 |
所有する学位 | 博士(理学) |
論文・著書等を含む主要研究業績 |
Mitobe J, Nishiumi F, Yanagihara I, Yamamoto S, Ohnishi M Superstructure formation by RodZ hexamers of Shigella sonnei maintains the rod shape of bacilli. PLoS ONE 2020 15(2): e0228052. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0228052 Mitobe J, Sinha R, Mitra S, Nag D, Saito N, Shimuta K, Koizumi N, Koley H. An attenuated Shigella mutant lacking the RNA-binding protein Hfq provides cross-protection against Shigella strains of broad serotype. PLoS Negl Trop Dis. 2017 11(7):e0005728. doi: 10.1371/journal.pntd.0005728 Mitobe J, Yanagihara I, Ohnishi K, Yamamoto S, Ohnishi M, Ishihama A, Watanabe H RodZ regulates the post-transcriptional processing of the Shigella sonnei type III secretion system. EMBO reports 2011 12(9) 911-916. Mitobe J, Morita-Ishihara T, Ishihama A, Watanabe H. Involvement of RNA-binding protein Hfq in the osmotic-response regulation of invE gene expression in Shigella sonnei. BMC Microbiol. 2009 May 28;9:110. Mitobe J, Morita-Ishihara T, Ishihama A, Watanabe H. Involvement of RNA binding protein hfq in the post-transcriptional regulation of invE gene expression in Shigella sonnei. J Biol Chem. 2008 Feb 29 vol. 283(9):5738-47 Mitobe J, Arakawa E, Watanabe H. A sensor of the two-component system CpxA affects expression of the type III secretion system through posttranscriptional processing of InvE. J Bacteriol. 2005 Jan;187(1):107-13. 令和1-3年 日本学術振興会 科学研究費 基盤C 病原性発現のメカニズムに基づく血清型に依存しない赤痢ワクチンの開発 19K07569 平成26-29年 日本学術振興会 科学研究費 基盤C 桿菌の形態形成に関わる細胞骨格RodZの構造とDNA/RNA結合能の解析 26440014 平成23-25年 日本学術振興会 科学研究費 基盤C 桿菌の形態形成に関わる細胞骨格RodZと赤痢菌病原性遺伝子発現の解析 23590531 |
所属学会 |
杏林医学会 日本細菌学会 日米医学協力研究会・コレラ腸管感染症部会(評議員) |
公的な委員会等の役員・委員歴 | 経済産業省・産業構造審議会商務流通情報分科会・バイオ利用評価ワーキンググループ |
学生のみなさんへ | 受験生、学生の皆さんも新型コロナウイルスの影響を、身をもって感じられていることと思います。かつて外国から日本に持ち込まれたコレラが攘夷に結びつき、開国の遠因になったように、私たちも感染症が社会に大きな変化をもたらすのを目の当たりにしているのかもしれません。一方で、恐れられたコレラも食塩とブドウ糖のシンプルな経口補水液で死亡率が大きく低下し、上下水道の整備が腸管感染症や寄生虫を激減させ、最近では疫学調査が新型ウイルスの連鎖を断つ弱点をあぶり出しています。このように、多様な学問の集合知ともいえる感染症学には様々な活躍の場があり、私が研究しているのは腸内細菌ですが、その精緻な仕組みに飽きることがありません。純粋な発見の喜びを堪能しつつも、人と社会の役に立つアウトプットを求めていきたいと思います。 |
関連サイト | 国立感染症研究所・研究情報ページ |