研究室・研究グループ紹介：心臓血管外科学教室

当教室は心臓 (虚血性、弁膜症、胸部大動脈瘤、不整脈、先天性) および末梢血管 (腹部大動脈瘤、末梢動脈閉塞、透析用内シャント、下肢静脈瘤、静脈閉塞) 疾患を対象に活発な診療を行っておりますが、研究グループも2チームに分かれております。

心臓グループ

現在行われている研究は、胸部大動脈瘤に対するオープンステント、心房細動の外科治療、特に肺静脈隔離の基礎的研究、肺高血圧治療の基礎的臨床的研究、体外循環の生体適合性の研究等です。また冠動脈バイパス手術のロボティックサージャリーも多施設との共同研究で行ってまいりました。さらに、急性大動脈解離における呼吸不全の臨床的研究も未だ未知の要素も多く、興味をそそられるテーマであります。

末梢血管グループ

大動脈瘤に対するステントグラフト治療は本邦でも急速に増加しつつあります。教室でも近隣他施設に先駆けて活発に本治療を施行しており、その臨床的研究を行いつつあります。グラフトを使用した内シャントの臨床的研究も継続しております。また血管超音波検査、血流計などによる末梢動脈および深部静脈血流の評価に関する研究も専門的に行われております。

心臓血管外科学は治療効果の最も期待できる疾患を扱う分野であり、ハードではあっても、医者として大変生き甲斐を感じられる教室であります。また先進的な研究がどんどん臨床に反映され、若い研究者の才能と努力が早期に認められる世界であります。当院は、研究施設、症例、予算、指導者にも恵まれ、世界に羽ばたく研究者を育てることの可能な施設であると思っております。