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Faculty of Foreign Studies"Happy Birthday to You!": 年齢意識の発展と20世紀アメリカ社会

キーワード アメリカ文学・アメリカ文化・映画
講師 渡邉 俊

How old are you?ほぼ全員が同じ年である高校生の友達同士でこんな質問をすることはないですし、最近では特に目上の方に年齢を尋ねるのも失礼だという風潮もあります。いずれにせよ、現代を生きる私たちは何かしらの形で「年齢」に対するイメージを持ちながら暮らしていることは間違いないと思われます。例えば、7歳を迎える歳に小学1年生になり、19歳を迎える歳に大学生になり、60か65歳の定年まで働くといった年齢に合わせた人生プランを立てる人は少なくありません。

さて、この「年齢」に対する考え方を揺るがすような超自然的な存在がいたらどうしますか?1920年代にそんなことを考えた小説家がいました。『華麗なるギャツビー』を書いた作家スコット・フィッツジェラルドです。一般的な年齢意識とは正反対な、超常現象的な存在が登場する作品「ベンジャミン・バトンの数奇な人生」を題材に、19世紀後半から20世紀初頭のアメリカ社会における年齢意識の発展を"Happy Birthday to You"というお誕生日ソングの誕生とともにお話したいと思います。