キーワード | 古代文化、占い |
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講師 | 森 和 |
“占い”を信じるとか信じないとか、あるいは迷信だの非科学的だの、いろんな意見があると思いますが、私たちの身の回りには意外にも“占い”が溢れているようです。TVの情報番組や雑誌にはおおよそ星座や血液型による今日の運勢を教えてくれるコーナーがありますし、建物の一フロアーが複数の占い師さんのお店で占められていたり、と。また“占い”とは少し違うかも知れませんが、「結婚式はやっぱり大安の日に」なんて話も耳にします。
このような人の心情は紀元前の大昔から変わっていないらしく、最近の中国では古いお墓から“占い”の本がたくさん見つかっています。そこで、この講義では、そのような“占い”の本を通して中国古代の人々の悩みや関心事を覗き見て、当時の日常生活や社会の一面を理解し、また同時に現代社会と“占い”の関係についても考えてみたいと思います。