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中国語学科 教授 千野 万里子

学んでいる内容(研究テーマなど)

千野ゼミナールでは, 二つのテーマについて研究しています。一つ目は中国の文字改革についてです。文字改革というと中国で使用されている漢字を思い浮かべるかもしれませんが,中国の文字革命は漢字だけではなく,発音・語彙・文法も含まれます。1958年に周恩来によって報告された『文字改革の当面の任務』等の文字改革に関する中国語・日本語の資料を読み解きながら,文字改革の内容・目的・背景等について見ていきます。二つ目は中国語と日本語の違いについてです。中国語と日本語は漢字という大きな共通項があるものの,言語類型論から見ると,中国語は孤立語,日本語は膠着語というように異なるグループに分類され,また,中国語と日本語の発想も大きく異なります。中国語と日本語に関する書籍・論文等を読み解きながら、中国語と日本語の文法・表現・発想等に認められる具体的な違いについて考えます。

ゼミの特徴

ゼミの活動は学生が主体となって行っていて,教員は時々助言を与える程度です。ですから,ゼミ生には常に積極的に参加する姿勢が求められます。現在はゼミ生の人数が少ないため,発表などの順番がすぐに回ってきてしまいます。少し大変そうではありますが,その分得るものも大きいようです。また,人数が少ないので,意見交換の際も遠慮する必要がなく,それぞれが自由に自分の意見を言い合っています。一人ひとり違った考えを持っているので,お互いがいい刺激を与え合っているではないかと思います。私も彼らの意見を聞いて,はっとさせられることもしばしばです。

受験生の皆さんへ向けたメッセージ

中国語学科
教授 千野 万里子

外国語を新たに勉強し始めるのはとても大変なことですが,中国語については少し事情が違います。中国語は日本語と同じように漢字を使って表記しますし,中国語の基本語順は「SVO」であり英語と同じです。つまり,中国語は日常的に漢字を使い,中学高校で英語を学んできた日本人にとっては非常に学びやすい外国語といえます。また,中国が日本の最大貿易国であることや,日本を訪れる外国人旅行者の半数以上が中国・香港・台湾といった中国語圏の人々が占めていることから,多方面で中国語を使える人材が求められています。中国語の勉強を始めましょう。中国語学習は皆さんの知的好奇心を満足させるとともに,大学卒業後の選択肢を確実に増やしてくれるでしょう。

中国語学科 教授 千野 万里子

中国語学科 野村一貴さん

  • このゼミナールを選んだ理由は?

    私が千野ゼミナールを選んだ理由は2つあります。まず1つ目は中国語の文章を日本語に訳しながら,中国語と日本語の違いについて考えるところです。同じ漢字を使っていても,中国語は日本語と全く発想が異なる表現方法も多く,訳すのに苦労します。訳しにくいところはゼミのみんなと相談しながら訳したりしますが,うまく訳せたときは達成感を味わうことができます。2つ目はプレゼンテーションの練習ができるところです。私は元からプレゼンテーション形式はあまり得意ではないのですが、将来、社会に出たときには会議などの場でプレゼンテーションを行う機会は今よりも格段に多いと思うので、プレゼンテーション技術を磨きたいと思いました。

  • ゼミの雰囲気はどうですか?

    少人数のゼミではありますが、みんな積極的にゼミの活動に参加していてゼミ生同士の意見交換も活発で、ゼミ生一人一人と先生との距離が近いので、わからないところや相談など先生に聞きやすい雰囲気が常に保たれています。また、ゼミ長、副ゼミ長だけではなくみんなが主体的に活動しているので、一人ひとりの個性が混ざり合い、うまくバランスの取れたゼミであると思います。

  • 就職を目指している業界や、取得を目指している資格はありますか?

    私は鉄道業界や航空業界などの運輸分野の仕事に就くことを目指しています。私は物心がついたときからずっと乗り物が好きで、今夏はバス業界のインターンシップに参加するなど様々な運輸業に興味を持っています。私は2020年の春に卒業しますが、その年の夏には丁度、オリンピックが開催される予定であり、航空、鉄道業界を利用する外国人も多くなると予測できるので、日本に来た外国人が不便にならないように少しでも貢献出来たらいいなと考えています。

  • 受験生の皆さんへ向けたメッセージ

    「正直、中国語って覚えるの大変そう」と最初はそう感じる方が多いかもしれません。しかし、実際に中国語を学んでみると、意外と日本語に似ている言葉を発見できたり、発音がほぼ日本語と同じ単語があったり面白い発見がたくさんあります。「英語が苦手だけど、何か一つは外国語をかっこよく喋れるようになりたい!」と考えている人は、ちょっとした興味でもいいので、是非、中国語を勉強してみましょう。これからが1番大変な時期だと思いますが、これを乗り越えたら研修や留学で中国や台湾に行けたりする、楽しく素敵なキャンパスライフが杏林大学で待っているので、皆さん、受験頑張ってください。応援しています。