研究科概要:建学の精神と理念・目的
建学の精神
国家の興隆、人類の繁栄そして世界の平和の真の基礎は教育にあるといっても過言ではない。教育こそは人類社会の全ての原点である。本学はこのような信念に立脚し、真・善・美の探究を通じて人間形成をはかることを建学の精神として、国家と人類社会の興隆と繁栄に役立つ有為な人材の育成に努める。
理念・目的
医学研究科は、本学の建学の精神である「眞・善・美の探究」に基づいて、「科学的な問題解決能力を備える臨床医、旺盛な創造性を持つ基礎医学・生命科学の研究者、社会医学に貢献する有為な人材等豊かな人間性と倫理観・使命感にあふれる医療人の養成」を理念・目的とする。
医学研究科
大学院基礎医学系
基礎医学系の専門分野における目的は、修了時には卓越した研究成果はもとより、次世代をリード出来うる研究素質の習得である。指導教授のもとで、今日における生命科学の先端的成果の習得は勿論のこと、さらにはこれを基盤とし、この課程で学び得られた資質をもとに、将来トップレベルの研究者として世に羽ばたいていくことを望んでいる。
大学院臨床医学系
本研究科は、従来ともすれば"臨床系大学院"の目的が漠然としたものになりがちであったのを排するため、それぞれの専門分野において高度な学識と技能を有する指導的臨床医の養成が目的であることを明確にした。すなわち、まず基盤となる診療能力の育成はもとより、科学的思考を習得すべく臨床研究が位置付けられている。具体的には、専門医資格の取得への道と学位授与に値する臨床研究のまとめであり、この両者を併せ有した医師の育成と社会への貢献を期している。
基礎系、臨床系の相互協力
いずれの専門分野を専攻したとしても、研究の進展に応じ、相互協力を進めることは大切なことであり、これなくして充分な成果は望めない。場合によっては、専攻分野の中途変更も可能である。要は院生の資質向上を目的に弾力的な学習や研究が可能であるようにしていきたいと考えている。
最後に、杏林大学大学院医学研究科は、広く学内・学外から医学研究に情熱を有し、明日の医学の進歩に寄与せんとする若き諸兄姉の入学を強く望んでおり、どうかこの扉を叩き、そしてそれぞれが輝かしい将来への道を見出すことを期待している。