大学ホーム医学研究科教育・研究指導共同研究施設放射性同位元素部門

共同研究施設紹介:放射性同位元素部門

施設の紹介

1.施設の概要

共同研究施設・放射性同位元素部門は、医学部・医学研究科における放射性同位元素(RI)を用いた研究のために共同利用される場です。

医学並びに生命科学分野の研究では放射線及びRIの利用が非常に有用です。しかし、過剰に放射線を被曝することは人体への障害を誘発する可能性があります。そのため、放射線やRIの利用は一定の防護を施した施設で限定的に行われることになっています。当部門には、原子力規制委員会の許可を受けた管理区域があり、医学部・医学研究科でのRIの使用はこの管理区域内でのみ認められています。

当部門は、管理区域等の施設や設備の維持管理、放射線業務従事者の被曝・健康管理を行い、法令の規則に則ったRIの安全利用ができる環境を利用者に提供することで、医学・生命科学研究の発展に貢献しています。

2.施設の設置場所

臨床医学研究棟1階(RI管理室および管理区域)

3.運営体制

部門長: 後藤田 貴也(代謝生化学教室・教授)
放射線取扱主任者: 末弘 淳一(薬理学 助教)
小藤 剛史(RI部門 助教)
RI管理室員: 小藤 剛史(RI部門 助教)
佐藤 康彦(実験助手)

4.設置機器類

  • 放射線測定機器(液体シンチレーションカウンタ、MicroBeta TriLux、各種サーベイメータ等)
  • 画像解析装置(TyphoonFLA9500、BAS1800Ⅱ)
  • 細胞培養設備(クリーンベンチ、CO2インキュベータ等)
  • 小型遠心機、超遠心機、振盪機、恒温槽、ハイブリオーブン、HPLC、電子天秤、自動現像機、超低温冷凍庫、セルハーベスタ、製氷機等

液体シンチレーションカウンタ LSC7400

画像解析装置 Typhoon FLA9500

放射線測定機器 MicroBeta TriLux

サーベイメータ

5.利用実績(2022年度登録作業計画)

  • Ca2+-輸送ATPaseのイオン環境維持
  • シンタキシンファミリーの機能解析
  • メタボリックシンドローム関連遺伝子の機能解析
  • 薬物トランスポーターのクローニングと解析
  • Ca2+イオンと糖脂質の相互作用の研究
  • 制御性T細胞の抑制効果の検討
  • シナプス関連分子の機能解析
  • 放射性物質の管理測定

6.具体的な利用例

  • 3H、14C で標識された有機物の細胞等への取込や放出の活性測定 (アミノ酸トランスポーターや薬物トランスポーターの機能解析、神経伝達物質の放出解析等)
  • 3H 標識された化合物の取込による細胞増殖活性測定
  • 32P を用いた ATPase、キナーゼ等の活性測定
  • 32P 標識したオリゴプローブによる遺伝子発現解析、ゲルシフト解析
  • 45Ca、55Fe 等の細胞内への取込活性測定(イオンの輸送解析等)
  • 125Iを用いた取り込み、結合の測定

利用案内

1.申請方法

  • 登録者の受付は年2回(3月および9月)です。(新規登録および継続登録)
  • 放射線業務従事者登録願 (Excel)」、「作業計画書 (Excel)」、「誓約書 (Word)」をRI管理室へ提出してください。(申請書書式を参照)
  • 他機関で放射線業務従事者登録の経験がある場合、従事者登録の証明書およびそれまでの被曝歴等を示す書類も提出してください。
  • 年度初めからの利用を希望する場合、健康診断を受診し、その結果も提出してください。(必要な項目は要問合せ、費用自己負担)大学で行われる年2回(5月および11月)の電離放射線健康診断の受診では費用負担はありません。
  • 必要書類を提出し、新規登録者に対する教育訓練の受講後に、放射線業務従事者として登録されます。

2.利用可能な時間帯

  • 時間内:平日9:00~17:00、土9:00~13:00
  • 時間外:平日・土の上記以外の時間帯、日祝等

放射線業務従事者は時間外の利用が可能です。
 一時立入者(以下、7.その他を参照)の時間外利用はできません。

施設点検、床清掃、全棟停電等で施設を利用できない日があります。

3.利用料金等

現在、登録・利用料金はありません。

4.利用規約

  • 当施設は、杏林大学放射線防護委員会規程、杏林大学大学院医学研究科共同研究施設運営規程 (PDF)(※ 学内専用)、杏林大学医学部放射線障害予防規程 (PDF)(※ 学内専用)、放射性同位元素等規制法等の法令の規則の下に管理運営されています。
  • 放射線業務従事者は、大学で行われる春季・秋季の電離放射線健康診断を必ず受診してください。(他病院での受診も可)
  • 放射線業務従事者は、新規者または継続者に対する教育訓練を受講してください。
  • 作業計画書は3か月ごとに提出してください。
  • 年度を通して利用する場合、下半期の継続登録願が必要です(9月にRI管理室から案内を送付いたします。)
  • 管理区域内への出入りは、指紋照合装置で管理しています。利用者は指紋登録を行ってください。
  • RIの注文はネット上の J-RAMシステム(日本アイソトープ協会運営)で行います。使用には専用のID登録が必要です。
  • 学外者の放射線業務従事者登録は、学内の放射線業務従事者との共同研究・特別研究において可能です。共同研究・特別研究の証明書の写しを提出してください。

5.申請書書式

※ 書式のダウンロードは、学内ネットワークから可能です。

6.問合せ先

内線:3511、3512
メール:rilab@ks.kyorin-u.ac.jp

7.その他

  • 自動現像機のみの利用者は一時立入者としての登録が可能です。自動現像機の利用料金はありません。機器管理・試薬はRI管理室で負担しています。
  • 身近な環境中の放射線量・空間線量率が気になる方に、測定器の貸出を行っています。(電離箱式サーベイメータ、NaIシンチレーションサーベイメータ、GMサーベイメータ―、エアカウンター等)
  • 画像解析装置TyphoonFLA9500はRIを利用した画像解析だけでなく、蛍光(3蛍光+近赤外光)・化学発光の検出も可能な解析装置です。RIを使用しないで装置の利用を希望する方は一時立入者としての登録が可能です。
  • 超低温冷凍庫(-80℃)を一時立入者として利用が可能です。
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