共同研究施設紹介:蛋白質・核酸解析部門
施設の概要
杏林大学医学部共同研究施設蛋白質核酸解析部門(以後、当部門)は、1992年4月に発足し、プロテインシークエンサー、ペプチド合成機、DNAシークエンサー、DNA合成装置などタンパク質と核酸の解析の施設として運用されてきた。規制や実験手法の進歩に合わせ、近年、ホルムアルデヒド使用のためのラミナーフローテーブル、発光イメージング機器LAS4000、最新鋭の質量分析計 Q Exactive plus、IonS5次世代シークエンサーなどが導入された。
![]() 質量分析計 Q Exactive plus |
![]() IonS5次世代シークエンサー |
![]() 発光イメージング機器LAS4000 |
![]() オールインワン顕微鏡 |
施設の設置場所
当部門は医学部臨床研究棟3階316号室および5階506号室に設置されている。なお質量分析計のみ医学部基礎研究棟5階501号室に設置されている。
担当教員
部門長 | 大西 宏明 教授 |
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現在、当部門を管理する専任の担当教員は置かず、運営のための諸事は部門長が担当している。
設置機器
当部門固有の機器に加え、本学部各教室に所属する機器が共同利用を目的として設置されている。(別表1)
利用について
(1) 申請方法
本学部各教室に所属する機器の使用に関しては、その機器が所属する教室の担当者に直接申請する方法をとっている。当部門に所属する機器に関しては、特段の申請方法は設けておらず、口頭で連絡するのみでよしとしている。
質量分析計に関しては、教室単位で年間利用登録をしてもらう。
(2) 利用可能な時間帯
当部門は、利用者の便宜を図る目的で24時間開放している。なお、当部門の施錠は利用者の責任であり、5階506号室の鍵はオートロック暗証番号方式である。
(3) 利用料金等
消耗品に関わる経費は利用者が負担することとし、機器の整備が必要となった時は、当部門の運営費の一部を充てることにしている。質量分析計の運営費用の一部は登録教室からの利用料でまかなう。共同研究者を除き、学外からの利用は想定していない。
(4) その他
当部門では毒物劇物及び危険物の保管は想定しておらず、施錠が可能な安全キャビネットなどは設置していない。利用者は、当該試薬類の使用に際しては、各試薬の種類や危険等級等に対応したドラフト内での取り扱いが求められる。
共同利用施設に共通して一般的な注意事項として、飲食・喫煙は禁止している。また、バーナーなど火炎の取り扱いは、細心の注意を払うこと。
2022年4月時点で蛋白質核酸解析部門に設置されている機器
(これらの機器は、原則として共同利用に用いられるものであり、使用者および稼働状況の把握のため利用ログへの記載をお願いしている。)
当部門所属:
- 低温室 ( 3.5 - 4.5 ℃ 制御 )
- ラミナーテーブル、HD-01 ( ホルムアルデヒド対策 )
- 超純水精製装置 Direct-Q
- 液体窒素タンク2台
- 乾熱滅菌器 Yamato SG82
- ドラフト
- 画像解析装置ImageQuant LAS-4000
- デジタルPCRシステムQuantStudio 3D
- Agilent 2200 TapeStaion
- 高速液体クロマトグラフChromaster (HPLC)
- 低圧液体クロマトグラフAKTA (FPLC)
- クリオスタット UM1950
- Ion GeneStudio S5 次世代シークエンサー一式
※ 以下の機器は共同利用機器室(臨床棟506号室)に設置
- リアルタイムPCRシステム Quant Studio 5
- ChemiDoc Touch イメージングシステム
- 微量分光光度計 Nano Drop One
- マルチモードプレートリーダーVarioskan LUX
- 吸光プレートリーダー Multiskanプレートリーダー
- オールインワン顕微鏡 2台
- 蛍光顕微鏡 DeltaVision Elite
- フロア型超遠心分離機 CP80NX
- バイオメディカルフリーザー
- 超低温フリーザー 2台
質量分析計一式は5階501号室に設置
薬理学教室所属:(臨床棟316号室)
- LABOCONCO 凍結乾燥機
臨床検査医学教室所属:(臨床棟316号室)
- Gene Chip Fluidics station 450
- Gene Chip Hybridization Oven 640
- 縦型ディープフリーザー
腫瘍内科学教室所属:(臨床棟316号室)
- Biomedical freezer
- 卓上遠心機
共同利用機器室所属:(臨床棟506号室)
- NextSeq2000 次世代シークエンサー