医学研究講義 Ⅱ
2022年度 医学研究講義Ⅱ(旧科目名称:基礎臨床共通講義Ⅱ-医科学研究特論-)
医学研究講義Ⅱは、医学研究科の大学院生(1年生)を対象とした必修講義(2単位)です。
※2022年度以降、基礎臨床共通講義ⅠおよびⅡは医学研究講義ⅠおよびⅡに読み替える。
【目的】
- 広い視野に立って精深な学識を授け、専攻分野について研究者として自立した研究活動を行うに必要な研究能力、及び将来学術研究の指導者たる資質養成の一助とする。
講義は原則Web講義(双方向型・オンデマンド型等)で実施します。
回 | 講義日 | タイトル・担当教員 | 講義内容 | 会場 |
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1 |
5月27日(金) ~6月3日(金)
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自閉症スペクトラム障害における感覚処理および運動機能の特性
渥美 剛史(病態生理学) |
自閉症スペクトラム障害において喫緊の問題である感覚・運動障害について、認知科学や神経生理学的な観点から論じます。 | Web |
2 |
6月10日(金) ~6月17日(金) |
機械学習技術を応用したDNAメチル化プロファイルによる腫瘍分類
里見 介史(病理学) |
ゲノム異常による腫瘍分類は既に社会実装された。本講義では、脳腫瘍などで応用される新しい腫瘍分類手法を紹介する。 | Web |
3 |
6月27日(月) ~7月4日(月) |
血管研究における動物実験 (心臓血管外科学) |
血管研究における臨床応用をめざした動物実験に関して、倫理的な側面に言及しつつ網羅的に解説する。 | Web |
4 |
7月22日(金) ~7月29日(金) |
発汗が障害される疾患とその病態について (皮膚科学) |
汗は保湿や体温調節などに重要である。発汗障害に起因する多彩な疾患の病態について解説する。 | Web |
5 |
8月2日(火) ~8月9日(火) |
脊椎脊髄外科における脊髄誘発電位の臨床応用
高橋 雅人(整形外科学) |
杏林大学整形外科は、全国16施設で構成される日本脊椎脊髄病学会脊髄モニタリングワーキンググループの1施設である。脊椎脊髄外科の重篤な合併症に術後麻痺がある。術後麻痺発生を回避する目的で行われる脊髄誘発電位を利用した術中脊髄モニタリングについて、杏林大学から発信してきた基礎・臨床研究を簡潔に紹介する。 | Web |
6 |
8月30日(火) ~9月6日(火) |
構造生物学の医療との関連 (代謝生化学) |
蛋白質を中心とする生体分子構造解析の成果が医療に反映される可能性を、ヘモグロビンから比較的最近構造解析された蛋白質までを例に説明する。 | Web |
7 |
9月27日(火) ~10月4日(火) |
気管支喘息と気道炎症
中本 啓太郎(呼吸器内科学) |
気管支喘息の本態は慢性の気道炎症である。本講義では気道炎症の病態と気管支喘息の最新治療について紹介する。 | Web |
8 |
10月17日(月) ~10月24日(月) |
ゲノム編集技術の利用と実験データの統計的分析 (衛生学公衆衛生学) |
モデル生物を用いた遺伝子機能解明の研究を実例に、ゲノム編集技術と統計的分析手法について解説する。 | Web |
9 |
11月2日(水) ~11月9日(水) |
女性骨盤底障害の診断と治療
金城 真実(泌尿器科学) |
女性特有の骨盤底障害について、疫学・診断及び最新の治療法を解説する。 | Web |
10 |
11月22日(火) ~11月29日(火)
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小児特発性ネフローゼ症候群の病態解明研究
田中 絵里子(小児科学) |
免疫異常を背景として腎糸球体上皮細胞の機能異常をきたす小児特発性ネフローゼ症候群について、免疫学的視点と分子生物学的視点による異なる視点からの研究を紹介する。 | Web |
11 |
12月6日(火) ~12月13日(火) |
子宮頸がんの予防
森定 徹(産科婦人科学) |
HPV感染から発癌に至るまで、その過程が明らかになってきた子宮頸がんに対するワクチン、検診による予防について解説する。 | Web |
12 |
1月25日(水) ~2月1日(水) |
高精細CTの原理と特徴と臨床的有用性
五明 美穂(放射線医学) |
当院にも導入されている高精細CTの原理、再構成技術と、それによる描出能の違い、臨床的有用性等を紹介し、本装置を用いた研究について触れる。 | Web |
13 |
2月6日(月) 17時~ (ZOOMによるオンライン講義。 後日配信予定)
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周術期口腔管理の実際
池田 哲也(耳鼻咽喉科学) |
当院では周術期管理センターにおいて、すべての全身麻酔患者の術前口腔評価を行っている。この全国的にも稀有な取り組みにより得られた事象について解説する。 | Web |
14 |
2月14日(火) 18時~ (ZOOMによるオンライン講義。 後日配信予定) |
オルガネラストレス応答因子Syntaxin5の分子病態 ~分子はヒトの運命を、人は分子の運命までも左右する!?~
須賀 圭(化学) |
オルガネラストレス応答因子Syntaxin5の分子病態研究を概説し、1つの分子の機能を探究することで何が見えて来たかを紹介します。 | Web |
15 |
2月27日(月) ~3月6日(月) |
自己身体認知とその異常
渋谷 賢 |
身体を自己の一部と認識する自己身体認知の機序について,身体錯覚を用いた健常者研究や四肢切断患者を対象にした臨床研究などから解説する。 | Web |
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