大学ホーム医学研究科教育・研究指導研究室・研究グループ第2内科学教室

研究室・研究グループ紹介:第2内科学教室


第二内科学教室は循環器学、血液学を専門としております。
大学院生は計3名在籍しています。
大学院の目標は"研究のみならず臨床の研修を継続することで、臨床・研究双方に秀でた医師を育成すること"です。大学院生は、他の教室員とともに臨床業務を行います。
1年目から下記の研究班に配属し、研究テーマを与えられます。4年目には論文を完成させ、学位審査に臨みます。

このように臨床と研究両立はハードですが、在籍中の大学院生は大学院修了後に一流の研究者かつ臨床医になることを目指して日々研鑽しております。この期間の努力は、その後の医師としてのキャリアに必ず役立つ4年間になると考えております。一緒に頑張っていきたい、と考える方は是非ご連絡ください。(教室内線5728)

心臓カテーテル班

グループ長 金剛寺謙 講師

虚血性心疾患、末梢血管疾患、心臓大血管の構造的疾患. (structural heart disease)に対するカテーテルインターベンションが主な仕事になります。2017年には342例のPCI(経皮的冠動脈インターベンション)、79例のEVT(血管内治療)、5例のBAV(バルーン大動脈形成術)を行っています。また、TAVI(経カテーテル的大動脈弁植え込み術)を導入すべく、ハートチームを立ち上げ、日々準備を進めております。

虚血性心疾患に対しては、血管内超音波をはじめ各種、血管内イメージングを取り入れ、病変の詳細な観察を行い、臨床、研究に応用しております。CT診断も積極的に行っており、マシンは超高精細CT装置 (東芝メディカル社製Aquilion Precision)が導入されています。

末梢血管疾患に関しては、当院形成外科とともに重症下肢虚血の診療にも積極的に取り組んでおり、血行再建に非常に難渋する症例にも様々な手法を使って救肢に全力を尽くしています。

進行中の研究内容は

  • DM症例に対するMCG(マルチファンクションカーディオグラム)を用いた虚血性疾患検出の有用性に関しての検討。
  • 肺高血圧症例におけるMCG解析の特徴についての検討
  • 高リスク冠動脈疾患患者における、近赤外線分光法血管内超音波を用いた冠動脈プラークの進展に関する前向き観察研究
  • 高度石灰化を伴う冠動脈病変に対するカッティングバルーンの治療効果に関する臨床研究
  • 近赤外線分光法血管内超音波(NIRS IVUS)による探索的検討
  • 重症下肢虚血に対するEVTにおけるエンドポイントとしてLSFGの有用性の検討
  • 重症下肢虚血の虚血評価法として各モダリティーの比較検討

などがあります。新規治療デバイスの治験や、多施設共同研究にも積極的に参加し、他施設との連携も大切にしています。

不整脈・心電図班

不整脈センター長 副島京子 主任教授

不整脈の治療の特色は、心電図で予想し、電気生理検査で確定診断をし、さらには高周波カテーテル焼灼術による根治が可能なことです。対象となる不整脈は年々増加しており、また心房細動を中心に、アブレーションの手法も従来の高周波カテーテル以外にバルーンテクニックを用いた方法など新たな方法が開発されています。当院では、こうした新しいバルーンテクニックアブレーションを積極的に導入するとともに、2015年から、放射線被曝の低減を可能にするカテーテルナビゲーションシステムをアジアで初めて導入し、情報を発信しています。また難治性心室頻拍治療には特に力を入れており、他施設で治療困難であった心室頻拍の患者さんに対して心外膜アブレーション、外科との連携などで根治を目指しています。

また、徐脈・頻脈・心不全に対するデバイス治療(ペースメーカー、植え込み型除細動器、心臓再同期療法)を積極的に行っています。2014年の3月より欧米と同時に日本で初めてリードレスペースメーカーの治験を行い、2017年からの保険償還後も積極的に植込みを行っています。皮下植込み型除細動器やヒス束ペーシングなどの、新しい治療も行っています。また、デバイスのホームモニタリング(患者さんが自宅にいながらデバイスチェックや心不全指標をモニターできるシステム)を取り入れて植込み後の長期的なフォローアップにも力を入れています。
最新の治療を実感できる部門であるのが特徴です。

研究のトピックとしては

  • 欧米との共同研究(心サルコイドーシスの診断と予後、器質的心疾患に合併する心室頻拍に対するアブレーション介入と予後、心サルコイドーシスの3次元マッピング)
  • 難治性心室頻拍に対する非侵襲的交感神経修飾の有効性
  • 最近のマッピングシステム、アブレーションカテーテルの特性、比較
  • 失神の診断や治療
  • 突然死の予測因子

などがあります。週に一度抄読会、勉強会を行い全員で知識の向上をはかるとともに、一週間の治療方針を患者さんごとに検討しています。安全で最新の治療を目指しています。
興味のある方は是非参加してください。

心エコー班

グループ長 坂田好美 准教授

心エコーは、全ての心血管疾患の評価になくてはならない有用な非侵襲的検査です。現在、当科では、

  1. Speckle tracking 法や 3D エコーを用いた肺高血圧症の右心機能評価、
  2. 負荷心エコーによる急性冠症候群の生存心筋および心筋虚血の評価、
  3. 頚動脈エコーによる急性冠症候群の動脈硬化評価および薬物療法効果評価、
  4. 高血圧・糖尿病症例の拡張機能障害および血管障害評価、
  5. 3D 経食道エコーによる僧帽弁・大動脈弁評価の評価、
  6. 肥大型心筋症を呈する患者さんに対するファブリー病スクリーニング、
  7. DPP-4 阻害薬の心機能に対する影響評価、

などの臨床研究を行っております。若手医師の研究教育にも尽力していきます。

肺高血圧班

グループ長 佐藤 徹 教授

現在肺高血圧症で外来通院中の患者さんの数は約220名で、多摩地区を中心に関東一円から通院されています。
フローランによる在宅持続療法を含めた肺高血圧症に対する治療を積極的に行っています。この治療の現在の総治療人数は約100名です。慢性肺血栓塞栓症に対しては、2009年からカテーテルによる血管形成術を施行しており、2017年3月までに約200名の患者さんを治療しました。
睡眠時無呼吸症候群の診断・治療も行っています。

肺高血圧症の遺伝子治療に関する研究を進めており早期の開始をめざしています。
循環器遺伝子解析は保健学部分子生物学の蒲生教授と共同で行っており、肺高血圧症の原因遺伝子を模索しています。
不整脈、高脂血症における遺伝的異常も引き続き解析する予定です。
カテーテル検査中に運動負荷試験をあわせて行っており、循環動態を検討することで、肺高血圧の早期診断に応用しています。

心臓核医学班

グループ長 谷合誠一 学内講師

  1. 種々の核種による心機能の評価
  2. 運動負荷もしくは薬物負荷心筋シンチグラフィー SPECT による虚血性心疾患の評価
  3. dual SPECT による虚血心筋の評価 PCI 後の再狭窄の心臓核医学的評価

などを日常診療として実施し、これらのデータを利用した心疾患の病態評価が研究テーマです。

血液班

グループ長 高山信之 教授

造血器腫瘍の治療を大きなテーマとしている。白血病治療に関しては JALSG (Japan Adult Leukemia Study Group)、悪性リンパ腫治療に関しては JCOG (Japan Clinical Oncology Group) という全国規模の研究グループに所属し、積極的に臨床研究を行っています。また、年々増加の一途を辿っている高齢者に発症する造血器腫瘍に関しては、若年 者と異なったアプローチが必要なため、高齢者血液腫瘍研究会に所属し、治療成績の改善に努めています。

造血幹細胞移植に関しては、自家末梢血幹細胞移植は平成14年8月より、同種骨髄移植は平成16年4月より開始しています。

その他

心臓 MRI による心筋梗塞の組織診断、肺塞栓の治療と予後評価、急性心筋梗塞の生化学的診断法、夜間無呼吸症候群と心不全の関係など、研究班の枠を越えたテーマもあ り、さらに虚血性心疾患の発症のメカニズムに関する凝固線溶系の研究、心毒性抗癌剤の研究など循環器班と血液班との共同研究もあります。個人が複数の研究 テーマを持っており、研究テーマにより研究班の枠を超えた研究グループがいくつも存在しているのが当教室の特徴でもあります。

循環器内科における「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づく、現在進行中の研究一覧

課題番号 研究課題 申請(責任)者 申請者所属
H22-007 冠攣縮性狭心症に関する多施設共同前向きレジストリ研究 吉野 秀朗 内科学 (Ⅱ)
H22-025 肺高血圧症患者の遺伝子検査 吉野 秀朗 内科学 (Ⅱ)
H22-106 拡張機能低下型心不全に対するニフェジピンCRの有効性の検討 Diastolic Heart Failure Management by Nifedipine(DEMAND)試験  吉野 秀朗 内科学 (Ⅱ)
H23-143 運動中の肺動脈圧および肺血管抵抗に関する研究 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H23-151 脂肪組織由来間質細胞を用いた難治性肺動脈性肺高血圧症治療の安全性および有効性に対する研究 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H23-155 急性心不全前向き観察コホート研究 吉野 秀朗 内科学 (Ⅱ)
H23-173 心サルコイドーシスの前向き登録 副島 京子 内科学 (Ⅱ)
H24-016 失神における自律神経機能検査と心電学的指標による診断有効性の検討 三輪 陽介 内科学 (Ⅱ)
H24-033 トロポニン陽性ACS(急性冠症候群)における治療の現状と その効果の実態調査(NCVC-AMI) 吉野 秀朗 内科学 (Ⅱ)
H25-103 慢性冠動脈疾患患者におけるイコサペント酸エチルの二次予防効果の検討 Randomized trial for Evaliation in Secondary Prevention Efficacy of Combination Therapy Statin and Eicosapentaenoic Acid 谷合 誠一 内科学 (Ⅱ)
H25-163 2次元スペックル・トラッキング心エコー図法による急性期胸痛患者のトリアージの有用性を検討する多施設前向き試験 坂田 好美 内科学 (Ⅱ)
H25-165 呼吸器疾患に伴う肺高血圧症の多施設前向き症例登録研究(Japan Respiratory PH study) 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H26-008 非心臓手術における周術期心房細動の予後調査 樋口 聡 内科学 (Ⅱ)
H26-097 肺血栓塞栓症・肺動脈狭窄症による肺高血圧症に対する経皮的肺動脈形成術の多施設共同研究 伊波 巧 内科学 (Ⅱ)
H26-107 AdaptResponse 試験 副島 京子 内科学 (Ⅱ)
H26-125 臨床情報と検体試料の共有体制を通じての肺高血圧症の病態解明と予後改善を目的とした多施設共同研究 伊波 巧 内科学 (Ⅱ)
H26-136 心室頻拍ストームに対する非侵襲的自律神経修飾の有用性 : RESCUE VT 副島 京子 内科学 (Ⅱ)
H26-165 急性心不全患者を対象とした登録研究 樋口 聡 内科学 (Ⅱ)
H26-166 冠動脈狭窄病変の機能的評価における拡張期FFRの診断に関する研究 DIagnostic Accuracy of diaStolic fracTional flow reserve for functiOnal evaLuation of coronary stEnosis (DIASTOLE Study) 田口 浩樹 内科学 (Ⅱ)
H26-168 ロトリガ粒状カプセル 特定使用成績調査
OCEAN3(Outcome prevention on Cardiovascular Events by Antihyperlipidemic therapy with N3-fatty acid in Japan)
谷合 誠一 内科学 (Ⅱ)
H26-176 新国際慢性肺血栓塞栓症データベースへの症例登録研究 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H27-024 安定型冠動脈疾患を合併する非弁膜症性心房細動患者におけるリバーロキサバン単剤療法に関する臨床研究(AFIRE Study) 吉野 秀朗 内科学 (Ⅱ)
H27-028 ω-3脂肪酸(EPA+DHA)の心機能改善効果の検討 坂田 好美 内科学 (Ⅱ)
H27-056 心疾患患者における運動負荷心エコー図を用いた血行動態評価および予後予測因子の検討(多施設共同研究) 坂田 好美 内科学 (Ⅱ)
H27-057 東京都CCUネットワークに登録されたたこつぼ型心筋症の長期予後調査 坂田 好美 内科学 (Ⅱ)
H27-120 肺血栓塞栓症に対するsubtraction CT の有用性に関する研究 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H27-137 急性冠症候群患者における脂質リスクとコントロールに関する前向き観察研究(EXPLORE-J) 谷合 誠一 内科学 (Ⅱ)
H27-167 肺高血圧症患者の治療経過における臓器反応の調査 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H28-028 日本における急性心筋梗塞患者の治療および予後の実態調査(JAMIR 前向き研究) 重田 洋平 循環器内科
H28-042 Reveal LINQ レジストリ研究 副島 京子 内科学 (Ⅱ)
H28-045 携帯型脈拍計を活用した生活指導による肺高血圧症患者の安静療法(過活動制限の遵守)の実践と、その治療効果に及ぼす影響の検討 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H28-070 東京都CCU連絡協議会データにおける急性心不全患者の臨床像に関する遡及的検討 松下 健一 内科学 (Ⅱ)
H28-078 アジアにおける心房細動患者の脳卒中予防に関する臨床調査 副島 京子  内科学 (Ⅱ)
H28-097 リプレガル特定使用成績調査(長期継続状況等に関する調査) 坂田 好美 内科学 (Ⅱ)
H28-098 たこつぼ型心筋症の後ろ向き症例登録研究 谷合 誠一 内科学 (Ⅱ)
H28-107 静脈血栓塞栓症における非ビタミンK阻害経口抗凝固薬治療の前向き追跡研究(KUROSIO study) 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H28-170 深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症の治療及び再発抑制に対するリバーロキサバンの有効性及び安全性に関する登録観察研究 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H28-173 Speckle-tracking 心エコー法による心筋strain解析を用いた肺高血圧症の右心機能および予後評価についての検討 坂田 好美 内科学 (Ⅱ)
H28-195 アジア地区での突然死リスクを有する患者に対する植込み型除細動器移植術前の心室頻拍アブレーション治療の有効性の検討(PAUSE-SCD研究)
Pan-Asia United States PrEvention of Sudden Cardiac Death Catheter Ablation Trial(PAUSE-SCD)
副島 京子 内科学 (Ⅱ)
H28-197 非弁膜症性心房細動を有する後期高齢患者を対象とした前向き観察研究
All Nippon AF In Elderly Registry -ANAFIE Registry-
坂田 好美 内科学 (Ⅱ)
H28-202 レパーサ皮下注140mgシリンジ/ペン 特定使用成績調査(長期使用) 谷合 誠一 内科学 (Ⅱ)
H28-203 カテーテルアブレーションを施術した非弁膜症性心房細動症例の抗凝固療法の実態とその予後に関する観察研究 三輪 陽介 内科学 (Ⅱ)
H29-002 肺高血圧症の治療法を比較検討する多施設共同症例登録研究(Japan PH Registry) 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H29-004 心血管イベントを発生した冠動脈起始異常症例におけるClinical Profile および治療後の予後についての後方研究 谷合 誠一 内科学 (Ⅱ)
H29-007 カテーテルアブレーション症例全例登録 副島 京子  内科学 (Ⅱ)
H29-008 造影剤を使用しない経皮的冠動脈形成術の安全性、成功率、臨床効果についての前向きコホート研究 樋口 聡 内科学 (Ⅱ)
H29-035 Micra経カテーテルペーシングシステム市販後臨床研究 副島 京子 内科学 (Ⅱ)
H29-063 心臓再同期療法(CRT)奏功の予測因子としての左心室内伝導時間に関する多施設、前向き、パイロット研究(BIO|SELECT Pilot) 副島 京子 内科学 (Ⅱ)
H29-068 慢性血栓塞栓性肺高血圧症(Chronic thromboembolic Pulmonary Hypertension:CTEPH)に対するBalloon pulmonary angioplasty (BPA)の有効性と安全性に関する多施設レジストリー研究 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H29-087 心房細動アブレーション後の抗凝固療法の使用実態と追跡調査
―AF Frontier Ablation Registry―
野々口 紀子 内科学 (Ⅱ)
H29-096 外科手術の周術期におけるフレイルの評価に関する調査研究(略称:周術期フレイル調査) 谷合 誠一 内科学 (Ⅱ)
H29-107 レセプトおよびDPCデータを用いた心疾患における医療の質に関する研究 谷合 誠一 内科学 (Ⅱ)
H29-109 左冠動脈主幹部病変による急性心筋梗塞患者の後ろ向き症例登録研究 金剛寺 謙 内科学 (Ⅱ)
H29-110 心房細動合併急性冠症候群患者における抗血栓治療後の出血と血栓リスクに関する前向き観察研究 金剛寺 謙 内科学 (Ⅱ)
H29-126 不整脈に対するアブレーション治療前後の症状に関する臨床研究 副島 京子 内科学 (Ⅱ)
H29-145 インターナショナルBPAレジストリ 佐藤 徹 内科学 (Ⅱ)
H29-153 東京都における急性大動脈症の1年予後の検証 金剛寺 謙 内科学 (Ⅱ)
H29-154 東京都における心血管(循環器)緊急症の1年予後の検証 金剛寺 謙 内科学 (Ⅱ)
H29-181 大動脈解離における内臓脂肪/皮下脂肪比の臨床的意義 樋口 聡 内科学 (Ⅱ)
H29-182 高リスク冠動脈疾患患者における、近赤外線分光法血管内超音波を用いた冠動脈プラークの進展に関する前向き観察研究(略称:NIRS-観察研究) 小山 幸平 内科学 (Ⅱ)
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