大学選びで大切なことは何でしょう?
教育環境やキャンパスの立地も大切ですが、最も重要な鍵は教員であると私たちは考えています。
このページでは、臨床心理学科の先生を毎週紹介していきます。
先生たちの言葉から、杏林大学の臨床心理学科をご理解頂けると幸いです。
精神医学などを担当します。
睡眠医学全般および服薬行動に関わる心理です。
東京大学医学部を卒業後、東京大学、帝京大学、国立精神・神経センター武蔵病院勤務を経て、杏林大学に着任しました。
先生が精神医学を学んだきっかけは?
私はそもそも生物学が好きだったので、動物行動学のコンラート・ローレンツの本や生物学関係の本などを読みあさっていました。これらの本の中の一節に脳と心について“神経機構と心との間を全く「同じ」現象と捉えて議論が進められることがあるが、これは間違いで、心は神経機構によって動かされるが、その逆はなくて、これらの機構の間には明らかなヒエラルキーがある”という、一見当たり前の文章があって感銘を受けました。何故なら現在でもこのような論理性の間違いは心理学や精神医学、あるいは行動学全般において時に見られるからです。私が、医学部を卒業して進む診療科を選択するとき、ヒトの心にもヒトの顔を見て目や耳や鼻の大きさや位置関係で“ヒトの顔”を認識できるように、ヒトの心や行動にもヒトであることを表す特徴があって、その神経機構がわかれば面白いのではないか、と考えて精神医学を選びました。
臨床心理学科のおすすめポイントは?
心理学は幅広い学問で、生物行動学の一部ともされています。(私は)科学性に基づいた心理学の研究教育を目指します。ヒトは集団の中で何らかの役割を果たすことで自尊感情が形成されますが、このことを実習などを通じて実体験していただくことが、ヒトの心の理解にあたって重要だと考えています。
次週の先生は、古川 佳子 先生の予定です。
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