救急現場における救命率を高めるためには、救急現場や医療機関への搬送途上における応急処置(プレホスピタルケア)が欠かせません。救える命は救いたいという熱い思いが、1991年、救急救命士制度の創設につながりました。
救急救命士は、一般の救急隊員が行なう応急処置に加えて、心臓の拍動が停止した人に拍動を回復させる電気ショック(除細動)のほか、気管挿管、点滴処置、薬剤投与などの高度な救命処置を医師の指示によって行うことができます。
現在、交通事故や高齢化による急病の増加で、毎年救急車の出場は急激に増えています。その中には生命にかかわる傷病者もたくさんいますが、救急救命士はまだまだ不足しています。救急救命士はプレホスピタルケアのスペシャリストとして、益々その活躍が期待されています。