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臨床検査技術学科新しい生命のために

新しい生命が宿ること。現在の医学でも全てが解明できていない、神秘的な出来事です。残念なことに、様々な原因でそれが阻まれている人たちがいます。医療技術の進歩は人工的に妊娠を成立させることをある程度可能にしました。健康な精子を母体内の卵子と接合させようとする人工受精、母体外に卵子を取り出し精子と受精させ、再び母体に戻す体外受精。さらに高度な技術を要する顕微授精は、顕微鏡下で卵子に精子が入るのを手助けする方法です。寸分の狂いも許されない、緊張の連続。そして新しい生命をそっと抱くように、その受精卵を大切に育てて(培養して)ゆく。待ち望まれた妊娠が成立したことを知ったとき、自分のことのように喜びがこみあげる。この大切なガイド役を担う胚培養士(エンブリオロジスト)も臨床検査技師の新しい顔です。杏林大学では、関連する諸問題を考える「生命倫理学」を開講しており、さまざまな角度から新しい技術を支える人材の育成を目指しています。

受精卵の培養
受精卵の培養
顕微鏡下での培養
顕微鏡下での培養
マイクロマニピュレーター
マイクロ
マニピュレーター
顕微授精の瞬間
顕微授精の瞬間