24時間休むことなく拍動し続ける心臓は、全身に血液を送り出す大切なポンプの役割を果たしています。この心臓の検査に威力を発揮するのが心電図検査と心臓超音波検査です。心電図は、心臓から発せられる微弱な電気信号をキャッチし、それを波形で表したものです。波形は心臓の活動状況を明確にしてくれます。心臓超音波検査では、体の表面から内部にある心臓に向けて超音波を送り、その音波の戻り方から解析します。これにより、心臓の形、壁の厚さといったものだけでなく、リアルタイムに弁の動き、心臓内の血液の逆流や漏れといった情報を体の外に伝えることが可能となります。臨床検査技師は、これらの検査を通じて、いち早く心臓の異常をキャッチし、診断や治療に必要な情報を医師へ提供する大切な役割を担っています。