医療の中での臨床検査の価値、重要性は、機器の進歩のみでなされるものではなく、そこで働く臨床検査技師の質に依存している。臨床検査技師には検査技術はもちろんのこと、患者への対応力、チームワーク力、新技術の理解・吸収力また問題解決能力が求められる。本科目は臨床検査のイントロダクションであり、臨床検査に関する様々な事項を取り上げ、臨床検査技師として備えておくべき基本的知識とおもな臨床検査の役割やその重要性を理解することを目指す。
本科目はバイオハザードとバイオセーフティー、汎用機器の取扱い、試薬調製、蛋白質 濃度測定、顕微鏡取扱い、採血法等について、臨床検査技師に必要な基本手技と関連知識の修得を目指す。さらに生理学および生化学に関する内容の実習も行う。なお、2015年より拡大された臨床検査技師業務のうち「味覚および嗅覚検査」についても、この実習で取り扱う予定である。
本科目はヒトの血液疾患診断の検査と病態解析に必要な知識の修得を目指す。具体的には貧血、白血病、血栓症や出血性疾患の病態解析の基礎知識を学習する。なぜ貧血になるのか、貧血の種類と特徴、白血病とはどんな病気か、なぜ白血病には多くの種類があるのか、血栓とはどういうことか、出血傾向とはどういうことか、またこれらの診断に必要な検査などについて理解することを目指す。
本科目は学校教育と臨床現場との橋渡し的役割を持たせるものである。臨床検査技術の進歩は凄まじく、大学での講義や演習・実習では不足することが多い。ここでは、直接臨床支援にかかわる画像診断技術、病理検査技術、血液検査技術、微生物検査技術および輸血検査技術について、実際の臨床現場で要求されるより深い知識や技術の一端に触れる。また、最新の十分な知識や技術を身につけていくことはもちろんであるが、 現場の医療人として対象者の扱いについても自分のありようが直接対象者に影響を与えるものであることを学び、自分自身をふり返り、自己を高め、人間的に成長していくことを養う。
履修モデルや講義科目の概要・目標・授業計画(シラバス)、配当年次などは、下記をご参照ください。