適切な検査、診療画像情報を提供するためには、正常な人体の構造と機能を理解していることはもちろんのこと、疾病の原因、発生機序、疾病による形態的・機能的変化について正確な知識を持っている必要があります。疾病の成り立ちでは、人体の構造と疾病の成り立ちを理解するため、人体を6つの系統に分類して学習し、最適な画像情報を提供することができ、あわせて高度な読影能力を有する診療放射線技師を目指すための基礎知識を身に付けます。
診療放射線技師の関わる画像検査は、疾病に関する多様な情報を得ることができるため、臨床において最も重要な検査の一つとなっています。診療画像検査技術学ではX線を用いた画像検査から超音波、MRI検査まで、その基本的特性、原理を理解し、検査対象となる部位、臓器それぞれの撮影および撮影法と、その特徴を学習します。また、画像上に描出される疾患の画像特性についても理解を深め、目的に応じた生体機能の情報を適切に描出する方法を学習し、実践的な知識・技術の習得を目指します。
MRI 検査は現代の医療において欠くことのできない画像診断の一つとして確固たる地位を 築いています。高い静磁場によるSN比の向上は、撮像時間の短縮や空間分解能の向上をもたらし、データ収集法の進化は、臨床目的に応じた多様な撮像法を生み出しています。 また、単に診断装置としてだけではなく医療分野の重要な研究ツールとしての応用も始まっ ています。MRI 検査技術学では、MRI の基礎的な知識を確認しつつ、それをベースとして、さらに技術的視点、臨床的視点において、一歩踏み込んだレベルの内容について学び、MRIに関する応用力の育成を図ります。
医療技術は高度で精緻なテクノロジーへと変貌をとげつつあります。診療、研究の最前線では、これまで想像もつかなかったような検査技術や治療法が次々と開発されてきており、それらは、正確、迅速な診断、早期発見、早期治療に活かされています。医療の最先端で は、診療放射線技師が携わる画像診断、核医学、放射線治療、関連する医療分野の第一線で活躍する講師から、技術や原理、求められる知識を学び、日進月歩する医療の最先端 を担う診療放射線技師として活躍できるよう、専門的知識とその応用力を養うことを目指し ます。
履修モデルや講義科目の概要・目標・授業計画(シラバス)、配当年次などは、下記をご参照ください。