小・中学校の保健室や保健・福祉施設を中心としたボランティア活動を行う。1 年次から社会参画をすることによって、地域社会で生活する人々の生き方・生活のありように触れ、人とのかかわり方や社会通念、コミュニケーションスキルを学ぶ。これらの活動は、看護学・養護教育学に必要な対象への理解へとつながり、さらには豊かな社会観・人生観形成の礎となる。
最近の子どもたちの健康課題の一つに発達障害がある。統合実習では、基礎及び領域 別実習の学びを活かし、発達障害をもつ子どもの医療及び環境調整、家族援助、退院後 の安全・安楽な生活(学校生活)に視点を置いた関係機関連携等の継続(連続)した多様な看護を展開する。更に、実施した看護を看護理論からの考察、倫理、人権擁護等の側 面から学びを深め、看護師及び養護教諭としての特別支援教育における実践力の向上を図る。
本科目は、障害児、中でも発達障害児と特別支援教育に内容を特化したことが特徴で あり、統合実習(発達障害)や養護実習実施前に修得すべき基礎的科目として位置づけられる。講義内容は、小児期の脳神経の発達と、脳神経疾患、精神疾患の病態を理解したうえで、子どもの育ちを促す看護の実際について学習する。また、様々な障害を抱えた子どもの実態把握、支援の特性、個の特性への配慮、関係機関とのネットワークづくりについて、子どもの保護者や保健・医療・福祉・教育の専門家を講師として招き、具体的な実践例から学習する。
1 年次に学習した保健管理に関わる職務を踏まえて、学校救急看護や保健指導、組織活動について学ぶ。学校現場の実際例や先駆的な実践事例を用いたケーススタディやグ ループワークを通じて、さまざまな人と連携して、その役割を遂行する養護教諭の実践を具体的に学びとる。学校救急看護では、看護基礎教育における看護過程やフィジカルアセスメントが並行して行われており、学校現場での対応を効果的に学習する。
履修モデルや講義科目の概要・目標・授業計画(シラバス)、配当年次などは、下記をご参照ください。