2006年、野球の世界大会に優勝し、プロ野球でも首位争いをしていた野球チームの監督が、胃の腫瘍のため入院してすぐ手術という報道は日本中を震撼させました。
このようながんの診断において、素早い判断、行動を支えるのが「がん細胞を見極める」技術です。がんは正常な姿の細胞が急に極端な姿に変貌するわけではなく、どの組織でも同じ姿に変わるわけではありません。したがって、診断のために人体から摘出(いまでは内視鏡などにもメスがついています)した細胞や組織を、正確に、更に迅速に診断しなければなりません。
この仕事に関わるのが、臨床検査技師です。医師が適切な診断を行えるように、サポートしています。さらに、そのなかにいて、たくさんの正常、異常の細胞を顕微鏡で観察して判断能力を磨いてきた細胞検査士は、がん細胞を見極めるプロフェッショナルな存在です。
*注:画像は本文と関係ありません。