人の体から採取した血液や尿を分析し、また心電図、脳波、超音波、MRIなどを使った検査を行うことにより、病気の診断や治療に欠かせない生体データを提供するのが臨床検査技師の仕事です。
本学部の臨床検査技術学科では、最新の技術に基づいてこれらのデータを測定・評価する臨床検査技師を育成します。また、細胞・遺伝子レベルの検査を習得でき、その技術は、遺伝子治療や臓器移植などの先進医療分野でも重視されています。
さらに、臨床検査で用いられる実験・分析技術は、医療の現場ばかりでなく、食品検査や食品管理といった領域でも有用です。
したがって、卒業生の活躍の場は病院の検査室や臨床検査施設をはじめとして、試薬会社、食品製造業、健康産業、福祉産業など医療機関以外にも広がっています。なお、本学科では、がん検診における異常細胞の発見など、がん診断に重要な役割を果たす細胞検査士の養成課程も併設しています。
授業概要としては、臨床検査に関する基礎分野から専門分野へ、講義と実習などを通じて段階的に理解が得られるよう図られています。3年次の後半には医学部付属病院の検査部等と連携して、臨地実習を行います。4年次には、専門領域に関する卒業研究を行います。臨床検査に興味のある方の入学を心よりお待ちしております。